忠武路2ギルの人気店

【気になる韓国、ソウルの今・忠武路】東側の進陽商街(ジニャンサンガ)のビルから忠武路2ギルを見下ろす

今の季節は店の外に置かれた簡易テーブルで、美味しそうにビールを飲む人たちの姿が目立つ。

常連に支えられている店が多いので、ランチタイムや18時過ぎ、混み合っている店に入れば間違いがない。

隣席の人に、「アニョハセヨ(こんにちは)」「モガ マシッソヨ?(何が美味しいですか?)」と聞けば、いっしょに「コンベ!(乾杯!)」となる可能性が高い。

この辺りの飲み屋で初めて会った韓国人にごちそうになってしまったという日本のリピーターも少なくない。周りが町工場(まちこうば)ばかりなので、常連にも気さくな人が多いのだ。

この通りに多いのは、HOF(ホプ)と呼ばれる庶民的なビアホールや大衆食堂、ノレバン(カラオケボックス)などだ。

HOFではフライドチキンやタラの干物などを肴に生ビールが飲める。

大衆食堂ではキムチチゲやテンジャンチゲなど韓国人に親しまれている定食のほか、二日酔い解消のためのスープ(ヘジャンクッ)も食べられる。

どの店も明洞や仁寺洞などの観光エリアよりも安い。

【気になる韓国、ソウルの今・忠武路】韓国で人気のサーモンの刺身

ここ数年、健闘しているのが「忠武ヨノ」という店。ヨノとはサーモンのことで、韓国では日本よりだいぶ遅れてこの十年くらいで定着した魚だ。弘大など若者に人気のエリアにはヨノ専門店も珍しくない。

日本では焼き魚やムニエルがよく食べられていると聞くが、韓国では圧倒的に刺身が人気だ。「忠武ヨノ」でもサーモン刺身の盛り合わせで、ソジュやビールが楽しめる。

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チョン・ウンスク 「韓国人と日本人が振り返る韓流20年」オンライン講座開催

日時:10月9日(日)15:30~17:00

語り手 ソウル在住の紀行作家 鄭銀淑(チョン・ウンスク)、韓国関連書籍の企画編集者 山下龍夫

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鄭銀淑:ソウル在住の紀行作家&取材コーディネーター。味と情が両立している食堂や酒場を求め、韓国全土を歩いている。日本からの旅行者の飲み歩きに同行する「ソウル大衆酒場めぐり」を主宰。著書に『美味しい韓国 ほろ酔い紀行』『釜山の人情食堂』『韓国酒場紀行』『マッコルリの旅』など。株式会社キーワード所属。