若い女性にはクラシックな伝統衣裳より、現代風にアレンジされたものが人気
観光ビザでの渡航が可能になり、以前のように気軽に韓国に行けるときが近づいている。
そこで、今回から数回に渡り、釜山や済州に次ぐ人気都市、全州(全羅北道)を歩いてみよう。
全州はもともと韓国有数の美食都市として知られていたが、2015年に放送された『孤独のグルメ』に登場したことから、日本での認知度がさらに高まっている。
訪問地は今や全州の顔となった韓屋マウル。全州市の南部に広がる伝統家屋街だ。
梧木台から見下ろす韓屋マウル全景。リノベーションされた韓国の伝統家屋が密集しているが、よく見ると日本家屋も混じっている
チマチョゴリの花にアフターコロナを実感
久しぶりに訪れた韓屋マウルは、まだマスク姿が目立つもののレンタル伝統衣裳で散歩する若者でいっぱいだ。
レンタルできるのは韓服だけではない。1930~40年代風の洋装や80年代風の学生服など中高年男女が楽しめるものもある。
韓屋マウルの石垣、石畳、屋根瓦は若者たちがスマホで獲る「人生ショット」(生涯最高の1枚)には欠かせない背景だ。最近、撮影スタジオやプリクラ専門店も増えている。
40年代風のレンタル衣裳で撮影に興ずるお姉さまたち。撮影スタジオは全州に限らず伝統文化を楽しむ観光地にはかならずある。写真は慶州(慶尚北道)
コロナ以前は枯れた伝統家屋街でレンタル衣裳を着てはしゃいでいる人たちを見て無粋だと思ったのだが、アフターコロナが実感できるようになってみると、みんなの晴れ晴れした笑顔が眩しい。筆者もチャレンジしてみたくなった。
レンタル衣裳のままカフェでくつろぐ女の子たち
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