悠太は練習から本気で臨んでいて、目が違った
――悠太さんとの共演はどうでしたか。
三山:僕はもともと(中本の所属するグローバルダンス&ボーカルグループ)NCT 127のファンで、悠太くんのことも応援していて。(NCT 127に)日本人のメンバーもいるし、アーティストとして一緒のステージに立つとか、いつか何かできたらいいなって思っていたんです。
そしたら今回、一緒のステージに立つどころか、ピンポイントで悠太くんと共演できて、しかもいつも一緒にいるような関係性で。もう僕からしたら奇跡を超えた奇跡みたいなもので、何が何だかよくわからないことが起きたという感じでした。
それで自分の中ではあまり整理がついてない状態で撮影に入ることになったんですけど、クランクインの前に1回だけ悠太くんとリハーサルができることになって。
悠太くんは今回、俳優として演技をするのが初めてだったんですけど、「これが初めての演技なの?」って疑うくらいに演技に熱が入っていたんです。
その時はナイフを使うシーンのリハをしたんですけど、悠太くんが僕からそのナイフを取り上げて地面にたたきつけるところで、跳ね返って僕の身長よりも高い位置まで跳んで(笑)。
撮影用のナイフというのもあるんですけど、そこまで気合を入れられるってすごいなって。本当に真っすぐにこの作品に向き合っている熱が伝わってきました。
それから少し話をしてみたら、悠太くんも僕のオーディション(『THE FIRST』)とか、最近の(BE:FIRSTの)パフォーマンスを観てくれていて、僕のことを知ってくれていたんです。それで僕も「ファンなんです」って伝えて。そこからは本当に仲良くなれました。あり得ないくらい馬があったんです。
撮影期間中は毎日ずっと一緒だったので、少し空き時間があった時には近くのショッピングモールに行ってご飯を食べたり。なんかもう高校の同級生みたいな感覚で。
こんなに仲良くなれるとは思っていなかったので、同じ瀬ノ門のメンバーになれたことも含めて改めて縁だなって思いました。本当に須嵜が悠太くんで良かったです。
川村:僕が初めてお会いしたのは、さっき少し話したアクション練習の時だったんですけど、本気でこの作品に出たいと思って来てくださったことが感じられました。
事前にご本人がこの作品に出ることを熱望されていて、それで出演が決まったと聞いていたんですけど、本当にそうなんだって。
練習から本気で臨んでいて、目が違ったんです。だから僕としてはその時点からすごく信頼ができると思っていました。
それでいてしゃべってみると、同じ大阪出身で、年齢も一つしか違わないので、ホントよくある大阪の兄ちゃん同士みたいな関係になれて(笑)。撮影の待ち時間に二人で使われてない教室に行って、漫画とか趣味の話をしたり。意気投合して盛り上がって楽しかったです。
僕はあんまり(悠太の)アーティスト活動の方は知らなかったので、最初から一対一の人間としての付き合いから始まったところもあって。
そもそも僕は誰に対しても「このグループのこういう人だから」みたいな先入観を持たずに付き合いたいと思っているから、出会い方としても良かったんだと思います。
――今回の出演に際して、三山さんはBE:FIRSTのメンバーから何か声をかけられましたか。
三山:「お~~~」って言ってました(笑)。喜んでくれましたね。メンバー内に『HiGH&LOW』ファンもいるので、すごく楽しみにしてくれています。
ただ最初は「どんな役かは聞かない」って言ってて。いつものふざけたりしている僕を見ているから、聞きたくなかったみたいです。ホントは気になっていそうでしたけど(笑)。
――THE RAMPAGE内で本作の話をすることはありましたか。
川村:やるって決まった時に、「ヤバイね、めっちゃ楽しみ」みたいな話はしましたけど、作品の中身についてとかは特に話していないですね。それぞれに頑張っていたので。
(鎌坂高校の氷室零二役の藤原)樹に関しては僕とのタイマンシーンがあったので、アクション練習をしながら、お互いにケガをしないように声を掛け合ったりはしました。
年齢は樹の方が下なので気を使う部分もあるだろうから「アクションはがっつりやってもらって全然大丈夫だから」っていう話もして。一緒に作っていきました。
――高城司役の吉野北人さんとは?
川村:セリフ以外でしゃべったかな(笑)。
三山:その言い方は変な誤解を招きますよ(笑)。
川村:あははは(笑)。それは冗談だけど、でもホント役柄とか作品については一切話さなかったですね。もうその辺は話さなくても大丈夫なので。