幼児編

4、5歳くらいになると、夜泣きや「抱っこしないと寝ない」といった赤ちゃん時代特有の悩みは少なくなりますが、「就寝時間になかなか寝てくれない…」という悩みはまだまだなくなりません。

ここからは、そんな幼児向けの寝かしつけワザを紹介します。

絵本の読み聞かせは、抑揚をつけず淡々と

幼児の場合、寝かしつけに絵本を使うのも一つの手ですが、「絵本がおもしろいと、興奮してかえって寝なくなる」という悩みもよく聞きます。

読み聞かせは大切なコミュニケーションですし、「もう1冊!」とか「もっと読んで」とリクエストされると断りづらいですよね…。

絵本を使って寝かしつけるにはコツがあるようで、「声に強弱をつけず、淡々と読むと寝てくれた」という声が複数のママから挙がりました。

そういえば先述の子守歌のエピソードでも、単調な歌い方が効いたという声がありました。登場人物によって声音を変えながら感情豊かに読んでいる演技派ママもいると思いますが、寝る前はむしろそんなに頑張らない方がいいようです。

また、3人の子を持つベテランママは、こんな演出方法を教えてくれました。

「まず、寝室以外の部屋の灯りを消します。すると、まるで虫のように、子どもたちが自然に寝室に集まってきます。そこで目をつぶらせて、『目を開けたら終了』というルールで絵本の読み聞かせをするんです。

途中で読み聞かせをやめてほしくないのと、目を開けると他の2人の兄弟から責められるので、3人とも必死で目をつぶっていました(笑)この方法だと、あっという間に寝ましたよ」

イベントかゲームのような感覚で子どもを楽しませながら、眠気が起こりやすい条件を整えていつの間にか眠りにつかせるという、まさに上級ワザ!

一人っ子の場合は、パパか他の家族にも参加してもらうといいのではないでしょうか。

オトナの会話が眠気を誘う!?

寝かしつけようとして成功したわけではないけれど、たまたま発見したというこんな方法を教えてくれたママもいました。

「我が家は子ども一人、私と夫の3人暮らし。ある夜、3人揃って布団に入って電気を消した後、暗闇の中で、夫婦で真剣にお互いの仕事の行く末について話し合っていたら、会話が眠気を誘ったのか、いつもは一時間近く寝ない子どもが数分で撃沈。同じようなことがたびたび続いています」

難しい科目の授業を聞いているとつい居眠りしてしまうのと同じ感覚でしょうか!? 偶然の産物とはいえ、強い威力がありそうな裏技です。

やってられない!? 放置派も

ちなみに、子どもが4人いるママからは、もう寝かしつけ自体やめてしまったという声も出ました。

「一番下の子はまだ1歳ですが、限界まで普通に遊ばせて、力尽きてそこらへんで寝たらお布団に運ぶという感じになってます(笑)」

ほかに、5歳児のママからも「電気を消した後、子どもは長いときは一時間くらい布団の上で暴れたり大声で歌ったりしてるけど、寝ながらぼーっと眺める程度で放置しています。子どもは、そのうちパタッとエネルギーが切れたように寝てしまいます」という声が。

寝かしつけに疲れたときは、布団を敷いて電気を消すなど準備を整えた上で、こんなふうに体を休めながら様子を見てもいいかもしれませんね。

まとめ

以上、今回は、先輩ママたちに聞いた「寝かしつけ」のさまざまな方法を紹介しました。

子どもによって適した寝かしつけの方法は異なるものですが、これらはママたちが実際にやってみて成功した方法なので、真似してみる価値はあるはず。寝かしつけに悩んでいるママは、ぜひ一度トライしてみてくださいね。

京都在住ライター。私大文学部を卒業し、会社勤めを経てフリーライターに。東京都内で活動した後に、京都市左京区に引っ越し出産。その後は京都で子育てをしながらライター業を続ける。インタビュー・取材記事をはじめ、カルチャー、ヘルスケア、生活などのジャンルで幅広く執筆。