3. 足の裏のニオイケア
足裏のニオイの原因は汗なので、爪を切ったりこまめに洗ったりして清潔にすることと、天然素材で通気性の良い靴下を履くことが大切です。
長時間ムレることによって発生しやすい足裏のニオイは、靴や靴下にも付いてしまいます。
替えの靴下を持ち歩いたり、ひとつの靴だけを履き続けないようにしたり、靴箱を乾燥させたりするなどして、対策しましょう。
また、足裏にも専用の制汗剤が販売されています。足裏には制汗剤、靴には消臭剤。とくにニオイのこもりやすいブーツや革靴には、より一層のケアをするようにしましょう。
4. デリケートゾーンのニオイケア
デリケートゾーンはその名の通り、とても敏感な部位なので洗い方にも注意する必要があります。
実は全身用のボディソープは洗浄力が強いため、デリケートゾーンには刺激が強すぎることがあります。肌に優しい弱酸性のボディソープやデリケートゾーン専用の石鹸を使用するようにしましょう。
また、ボディスポンジは使用せずに手で優しく撫でるように洗うことも大切です。
なお、どうしてもニオイが消えなかったり、かゆみがあったりする場合は、病気が隠れている可能性があります。敏感な部位だからこそきちんとケアをして、ニオイだけではなく病気の予防もしていきましょう。
漢方薬で内側からケアも◎
体調が悪いときに服用するイメージがある漢方薬ですが、実は体臭対策にも効果があるということをご存じでしょうか？
なるべく手間をかけたくない、こまめにケアをする時間がないという方でも効果を感じやすいのが漢方薬による体臭ケアです。
しかし、薬やサプリメントは副作用が心配という方もいらっしゃいますよね。漢方薬は医薬品ではありますが、自然由来の成分がやさしく効果を発揮するため、一般的には西洋薬よりも副作用が少ないといわれています。
体臭の改善には、「水分の巡りを良くし、体内の老廃物と一緒に皮脂やガスなどの原因物質を排出する」「血流を改善して皮膚に栄養を届けることで、皮膚の炎症などを抑える」といった作用のある漢方薬を選びます。
水分バランスや血行が良くなると、疲れにくくなりますし、代謝が上がることで太りにくく痩せやすいからだを手に入れられるなどのメリットもあります。
漢方薬で自律神経の乱れやホルモンバランスを整えることで、現在抱えている体臭の悩みを根本的に解決していきましょう。
＜体臭が気になる方におすすめの漢方薬＞
・柴胡加竜骨牡蠣湯（さいこかりゅうこつぼれいとう）
体力が中等度以上で、精神が不安定な方に。神経の高ぶりを抑える効果があるため、緊張や不安で汗が出る人におすすめです。
・防已黄耆湯（ぼういおうぎとう）
体力が中等度以下で、疲れやすく、汗をかきやすい水太り体質の方に。滞った水の流れを良くして、むくみや発汗を改善します。
・補中益気湯（ほちゅうえっきとう）
体力が虚弱で、胃腸の働きが衰えていて疲れやすい方に。胃腸の働きを整えて気を増やし、寝汗などを改善します。
漢方薬は個々の症状や生活習慣によって適切な薬を選ぶことが大切です。からだにやさしい漢方薬ですが、体質に合っていない場合は、効果が出ないだけでなく、副作用が起こることもあります。購入時には、できる限り漢方に精通した医師や薬剤師にご相談ください。
また、スマホで気軽に専門家に相談できる「あんしん漢方」のような、オンライン個別相談もおすすめです。
あんしん漢方はAI（人工知能）を活用し、漢方のプロが効く漢方を見極めて自宅に郵送してくれるオンライン漢方サービス。スマホで完結できるので、対面では話しづらいことも気軽に相談できますよ。
お手頃価格で不調を改善したい方は、医薬品の漢方をチェックしてみましょう。
不快なニオイにもう悩まない！ ストレスフリーな毎日を過ごそう
体臭や汗を気にして生活するのは大変ですよね。
今回紹介した対策方法を参考にして、人混みを気にしない毎日を過ごしましょう。また、手間をかけたニオイケアが難しいという方は漢方薬も検討してみてください。
漢方薬はそれぞれの症状や体質に合わせて選ぶことが大切です。からだの内側から健康的に効率良く悩みをなくしていきましょう。
■この記事を書いた人
薬剤師 竹田由子
薬剤師 竹田由子
元漢方・生薬認定薬剤師。大学院で臨床薬学を専攻、日米で病院研修を受ける。病院薬剤師として10年間入院患者を担当しながら、化学療法・医薬品情報担当としても活動する。患者さんから「本音を話しやすい」と言われ関わるうちに、日常のセルフケアの大切さを痛感。転居後は薬局に勤務する傍ら、ライターとしても活動する。病院時代の上司が漢方好きで、漢方の凄さを体感し魅了され「日常の不調はまず漢方」と生活している。現在は、漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選びお手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」でも情報発信をしている。
