生理前や生理中、起きていられないほど眠たくなるときはありませんか?

「勉強や仕事、育児で忙しいのに眠くて仕方ない…」このような状態になると、思うようにからだが動かなくてつらいですよね。

生理前や生理中に生じる眠気の原因はさまざまで、その原因を知り、原因に合った対処をすることで軽減できます。

本記事では、眠気のメカニズムや対処法を4つご紹介します。

生理前・生理中に眠くなるメカニズム

眠気が生じるメカニズムは、生理前と生理中とで異なります。

生理前

・黄体ホルモンの分泌量増加
・セロトニンの分泌量減少

生理中

・貧血
・からだの不調やストレスによる睡眠不足

このように、ホルモンの変化やからだの不調が、生理前や生理中の眠気につながっています。上記4つの原因がどのように関係しているのか、詳しく解説します。

詳しく解説!生理前に眠くなるメカニズムとは?

<黄体ホルモンの分泌量増加>

黄体ホルモンの分泌量が増加することが眠気につながる理由は2つあります。

その1つは「体温の上昇」です。
人は、深部体温が下がると眠気を感じるというメカニズムになっています。黄体ホルモンには体温を高める作用があるため、ホルモンの分泌量が増えると体温が下がりにくくなります。

すると、夜間の睡眠不足が生じて、反動で日中に眠くなるのです。

2つ目の理由は「眠気を起こす作用」です。
黄体ホルモンには、妊娠したからだを守るために、休ませようと働きかける作用があります。その作用が強い眠気としてあらわれるのです。

このように、黄体ホルモンが眠気の原因である場合は、分泌量が増えすぎないようホルモンバランスを整えることで対策が可能です。

<セロトニンの分泌量減少>

生理前から生理中にかけて、セロトニンの分泌量が減ることも、眠気の原因のひとつです。

セロトニンは、睡眠ホルモンのメラトニンを作るために必要なホルモン。セロトニンの分泌量が減少するとメラトニンが作られなくなるため、睡眠の質が低下して眠気を引き起こす原因になります。

セロトニンの分泌量減少による眠気対策には、セロトニンを増やすための食べ物や習慣を取り入れることが大切です。

生理中に眠くなるメカニズムとは?

<貧血>

生理中はたくさんの鉄分が体外に排出されるため、貧血になる傾向にあります。

血液中の鉄分が足りなくなると、脳をはじめとするあらゆる臓器に酸素が行き渡りにくくなります。酸素が不足したからだは、眠気や睡眠障害、倦怠感などを引き起こすため、日中も眠気が生じるようになるのです。

貧血による眠気は、生理前から生理中にかけて鉄分摂取を心掛けることで対策できます。

<からだの不調やストレスによる睡眠不足>

生理前や生理中は、生理痛や吐き気といったからだの不調や、イライラしやすいなどの神経症状によってストレスに敏感になります。これらの不快症状は睡眠不足の原因にもなるため、日中の眠気につながります。

からだの不快症状や神経症状による睡眠不足は、ホルモンバランスの乱れを整えることで対策が可能です。