漢方薬で体質改善もおすすめ

漢方薬のなかには、ホルモンバランスを整える作用や血流を促す作用があるものもあります。

生理中の眠気には、血液を補ったり、血流をよくしたりすることで、全身に栄養を届けて倦怠感や眠気を軽減する漢方薬が選ばれます。また、自律神経を整えることで、睡眠の質を上げたりストレスに強くしたりすることも可能です。

漢方では、体力や冷え、のぼせの有無を考慮して、適したものを選びます。これから、体質別におすすめの漢方薬を紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。

<生理前・生理中の眠気におすすめの漢方薬>

体力がなく冷えが強いタイプ:当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
体内の水分のバランスを整え、からだを温めて血行を促します。また、ホルモンバランスを整えてくれるので、月経前後の眠気に用いられます。月経困難、更年期障害、慢性頭痛、めまいなどに用いられる漢方薬です。

体力がなく冷えのぼせがあるタイプ:加味逍遙散(かみしょうようさん)
血行を促す作用や、自律神経、ホルモンバランスを整える作用があります。手足が冷えるもののホットフラッシュなどのぼせが見られるタイプに用いられます。
月経や更年期の精神不安、ストレスによる頭痛、めまい、不眠の症状に用いられる漢方薬です。

胃腸機能が落ちて体力がなく全身が冷えるタイプ:補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
胃腸機能を整え、血流を促して、体力不足による全身の冷えを改善していきます。倦怠感、食欲不振、寝汗などに用いられる漢方薬です。

体力がありのぼせがあるタイプ:桃核承気湯(とうかくじょうきとう)
血流を促していくことで、イライラなどの気の滞りを改善します。便通を促す下剤成分も含まれており、便秘が見られる人に適しています。頭痛、月経痛、イライラ、不安、不眠、便秘、月経異常、更年期障害などに用いられる漢方薬です。

漢方薬は比較的副作用が少ないとされています。しかし、ご自身の体調に合わない漢方薬を服用すると副作用が生じる恐れがあるため、プロである薬剤師に相談するほうが安心です。

薬剤師への相談には、スマホで気軽に専門家に相談できる「あんしん漢方」のような、オンライン個別相談がおすすめです。あんしん漢方は、AI(人工知能)を活用し、漢方のプロが効く漢方薬を見極めて自宅に郵送してくれるオンライン漢方サービス。

スマホで完結できるので、対面では話しづらいことも気軽に相談できます。お手頃価格で不調を改善したい方は、医薬品の漢方をチェックしてみましょう。

生理前・生理中の眠気はセルフケアで改善できる

生理前や生理中に眠くなる原因としては、ホルモンバランスの乱れや貧血、からだの不調による睡眠不足などが挙げられます。

「生理前・生理中の眠気は仕方ない」と諦めてきた方もいるかもしれませんが、原因に沿った対処を施すことで、眠たくて仕方がない状態を軽減できます。

サプリメントや漢方薬、食事や生活習慣といったセルフケアを積極的に取り入れて、生理トラブルに悩まされない自分になりませんか?

なお、漢方薬は自分の体質やタイプに合ったものを選ぶことにより効果が発揮されるので、まずは専門家に相談することをおすすめします。

■この記事を書いた人

薬剤師 竹田由子

あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 竹田由子

元漢方・生薬認定薬剤師。大学院で臨床薬学を専攻、日米で病院研修を受ける。病院薬剤師として10年間入院患者を担当しながら、化学療法・医薬品情報担当としても活動する。

患者さんから「本音を話しやすい」と言われ関わるうちに、日常のセルフケアの大切さを痛感。転居後は薬局に勤務する傍ら、ライターとしても活動する。病院時代の上司が漢方好きで、漢方の凄さを体感し魅了され「日常の不調はまず漢方」と生活している。

現在は、漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選びお手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方(オンラインAI漢方)」でも情報発信をしている。

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