「恋人の幸せを喜べない」のはなぜ?

1: 「自分と同じ」でいてほしいから

恋人がリア充、いわゆる充実した人間であることは、本来うれしいと感じるのではないでしょうか。

仕事でもプライベートでも、熱心に取り組み楽しむ姿は、好きな人だからこそ前向きに受け止められるはずです。

ところが、足を引っ張りたい彼氏はその「充実さ」のなかに自分がいないことに不満を覚えます。

彼女の幸せは自分から与えられるものであってほしい、自分に感謝する彼女であってほしいと思うから、「自分以外の人や場所」で楽しむ彼女を許せません。

自分も同じようにいろいろなところに居場所があれば、彼女の状態が理解できて共感も生まれ、ともに応援していく気持ちが育ちますが、足を引っ張りたい彼氏の場合はその居場所がなく、距離を作ることに不安を感じます。

彼女に変わってほしくない、「自分と同じレベル」であってほしいと思うから、何とかして引き留めようとするのですね。

2: 自分への関心が薄れるのが怖い

友人より距離の近い恋人は、それだけ心を許せるしかけがえのない存在です。

だからこそ、自由に振る舞う姿に「こちらへの関心をなくすのではないか」と不安になるのが、足を引っ張りたい彼氏の心理。

彼女にとっても自分は等しくかけがえのない存在なのだという事実が見えていないため、置いていかれる不安からどこか攻撃的になり、やる気に満ちた彼女の心を折ろうとします。

自分に自信があれば、好きなことを楽しむ彼女の姿を素直に応援できますが、「彼女と比べて居場所が少ない自分」を実感するほどに劣等感が募り、こんな思いをさせる彼女が許せなくなります。

幸せを一緒に喜んでくれない姿が彼女にどう映るのかを想像できず、どこかで「こちらに従え」のような圧力をかけてしまうのですね。

彼女に張り合う、対抗して「もっとリア充な自分」を見せたがるのも足を引っ張りたい彼氏の特徴ですが、そんなお付き合いが本当に愛情あふれるものになるのでしょうか。