空き店舗を利用したレンタルスペースで地域を活性化

誰もいないが人の気配を感じる新町商店街。店はやめているがそこに住んでいる人は多い

福知山駅から徒歩約10分の場所にある「新町商店街」は、昭和レトロな雰囲気が漂う商店街です。

現在はほとんどの店舗がシャッターを閉めていてちょっぴり寂しげ。そんな商店街の空き店舗を利用した「アーキテンポ」が2019年にオープン。

地元の人の憩いの場や、将来お店を始めたい人たちの練習の場として、キッチン付きスペースをレンタルしています。

福知山ワンダーマーケット

賑わう新町商店街

第四日曜日に新町商店街で行われている「福知山ワンダーマーケット」は、福知山をはじめ、関西圏を中心とした店舗が約40店舗ほど出店し、食品販売を始め、クリエイターによるアートイベントやワークショップが行われています。

お客さんとの会話も楽しい

地元の人たちは、「昔の商店街みたく、人が集まって嬉しい」と喜んでくれているとのこと。地元に暮らす高齢者も、ショッピングや食べたことがない料理に舌鼓を打って楽しんでいるそう。

何より、若い人たちとの交流が一番楽しい様子。

野菜や手工芸などが好きな人は、ワンダーマーケットで購入して楽しめることはもちろん、自身も参加して販売することもできます。

移住したら、こういったイベントに参加して地域の人と触れ合うのも楽しみの1つですよ。
 

アートや農業にチャレンジ!

「福知山ワンダーマーケット」実行委員の宮田さんも移住者の1人。

ご主人が田舎で暮らしたいといったことを機に、家族で福知山に移住してきました。普段は畑仕事をしており、育てた野菜の販売などもしています。

ワンダーマーケット実行委員の宮田さん(左)と足立さん

また、福知山ワンダーマーケットメンバーである足立さんは、Uターン組。

普段は「森の京都DMO文化観光サポーター」としてお仕事しながら、ワンダーマーケットの運営などに携わっています。

廃校をリノベーションした「THE 610 BASE」は、広大な敷地を利用していちごのハウス栽培をしています。

フィールズ・ザ・ベースのいちご
学校という広々とした空間を贅沢に使用できるのが羨ましい

ハウス内でいちごの食べ放題やマルシェ、イベント、学校カフェ、ワークショップなどいちごを通して楽しいことを発信しています。

ウォールアートも自分たちで作成しましたと話すモリさん

メンバーのモリさんは、亀岡市から移住。いちごの栽培や販売を担当しています。

同施設では、ブルワリーも作る予定だそう。

イラストレーターの安岡さん

イラストレーターの安岡さんは、お試し移住を体験したのちに、福知山に移住。

市民交流プラザ ふくちやま内にある「ドッコイセ!Biz(福知山産業支援センター)」で、移住希望者の相談にのっています。

安岡さんがデザインしたステッカー

「FUKUFUKU LIFE」のロゴマークを手がけるなど、福知山の魅力を随所に散りばめたイラストも描いています。

安岡さんのイラストをポストカードにしたもの

また、福知山に住みながら食品のパッケージをデザインしたり、東京で個展を行ったりしています。