モンテッソーリ教育は、モンテッソーリ幼稚園でしかできない?
子どもの個性を大切にして育てるモンテッソーリ教育は、モンテッソーリ幼稚園に行かなければ受けられないのでしょうか?
いえいえ、そんなことはないのです。
実は、モンテッソーリ・メソッドは、両親共に働かざるを得ない貧しい家の子ども達が預けられた、“子どもの家”(保育所のようなもの)で生まれています。
ということは、本来なら家庭で、母親から教えられるようなことを、母親に代わって教えていたということなのです。
ですから、モンテッソーリ教育は、家庭でこそ取り入れるべき教育と言えるかもしれません。
では、家庭で何から始めればいいでしょうか?
家庭でまずできること
まずは、子どもを観察しましょう。
特に危険なことや周りに迷惑をかけるようなことでなければ、できるだけ自由に遊ばせることです。
「あれダメ!」「これダメ!」と行動を規制してしまうと、子どもの好きなことや特性を見つけにくくなります。また、たくさんのお稽古事などを親が決めて、次から次へと子どもの行動を指示してしまうと、子ども本来の特性が見えません。
毎日ではなくても、子どもに自由に遊ばせる時間をたっぷり取ると、子どもが喜んですることや、上手にできることなどが見えてきます。
また、子ども自身も、何をするのが楽しいのか、自分は何が上手にできるのかという、自分の特性や得意なことに気づいていけます。自分の得意なことを知ることができれば自信につながりますね。
さあ、今日からじっくりわが子を観察してみませんか?
なお、モンテッソーリ教育について詳しく知りたい方は、拙著『モンテッソーリ教育で伸びる子を育てる』に詳しく書いていますので、参考にしてください。