【ガチ中華】を楽しむための10カ条!入門~上級編まで徹底指南
中村:まず、僕ら「東京ディープチャイナ研究会」が掲げる「【ガチ中華】を楽しむための10カ条」をご紹介しましょう。
【ガチ中華】を楽しむための10カ条
入門編
1.シビれる辛さ=「麻辣(マーラー)」のシャープな味わいを試してみよう
2.味つけに注文をつけるのは悪いことではない
中級編
3.オススメ料理は何かを聞こう
4.本当のオススメ料理は店の壁に貼られている!
5.「打包(ダーバオ)」=持ち帰りはお気軽に
上級編
6.常連になって毎回違うメニューを頼んでみる
7.オーナーの出身地を聞いてみよう
8.日本語のコミュニケーションが難しいと感じたら「海外旅行」気分で楽しもう
9.中国と同じ味にするには限界もあることも理解しよう
10.彼らは日本人の来客を心待ちにしている
――入門編からお願いします!
中村:【ガチ中華】を外食トレンドとして考えてみると…
A.シビれる辛さ「麻辣」
B.ハラール料理「羊」
C.蘭州牛肉麺やビャンビャン麺などの「麺」
D.中国の軽食「小吃(シャオチー)」
あたりがメジャーどころなのですが、なかでも【ガチ中華】ブームをけん引しているのが「麻辣」と呼ばれる味に代表される「本場四川料理」です。
中村:「麻辣」の「麻(マー)」は、唇や舌がビリビリと痺れる「山椒」の辛みのことで、これまで日本人にはあまり馴染みのなかった味覚なのですが、【ガチ中華】によって本格的な味を体験できるようになりました。
「麻」と、唐辛子の辛さである「辣(ラー)」が組み合わさった「麻辣」こそ「本場四川料理」のだいご味のひとつといえるでしょう。
僕は四川地方の道端で、真冬にダウンジャケットを着て毛糸の帽子をかぶって、真っ赤な火鍋をフウフウいいながら食べる人たちを見かけたことがあります(笑)。
こんな楽しみ方(?)も本場の四川料理が「麻辣」だからこそ、かもしれませんね。
でも初めて挑戦するとなると「辛すぎるのでは?」と、心配になりますよね。
そんな時には「微辣(ウェイラー=辛さ控えめ)で」とお願いしてみては?
中国でも、特に甘めの味付けを好む地域の出身なら辛いのが苦手な人もいて、「麻辣」の調整をお願いするのは決して珍しいことではありません。
とはいえ「微辣」でも、一般的な日本人には「辛い!」ということもあるんですけどね(笑)。
――続いて中級編です。オススメ料理にたどり着くためには、どうすればよいでしょうか?