実は今、SNH48が劇場でやっている公演『最終ベルが鳴る』は、中国のファンの心には伝わりづらいかもしれないステージなんです。

というのも元々『最終ベルが鳴る』は、AKB48チームKの4th ステージだったんですけど、1stから3rdステージまでチームKとしての公演を続けてきて、それからチームAとチームKの合同チームである「ひまわり組」が結成されて、しばらく「ひまわり組」としての公演がメインになったんですね。

そういう経緯があってみんなが一度バラバラになった後、ほぼ1年ぶりにチームKとして復活して披露したのが『最終ベルが鳴る』公演でした。だから開幕1曲目の『マンモス』も、いろんな場所から集まって這い上がってきて、でも結局集まる場所はココなんだ、っていう歌詞だったりするんです。

AKB48のとりわけチームKにとっては歴史に残る、ファンのなかでもトップ5に入るくらいの人気公演ではあるんですけど、新しいグループが初回でやるにはすごく難しい内容。

チームKのような物語がないなか、ましてマイナー過ぎる曲が多いなか(笑)、SNH48のファンの方々もついていきにくいんじゃないかな、「この公演をもう1回見たい」と思っていただくのは難しいかもしれないな、と思ったりもしたんです。

でも、でもですよ? 歌やダンスのパフォーマンスも大切ですが、MCがあれだけ面白かったら「また来たい!」って思ってくれる人がたくさんいるのかもなって。公演そのものに“SNH48らしさ”があるなら、そこにSNH48としての個性というか強みがあるなら、もう彼女たちに任せようって今回、素直に思えました。

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