4:肌トラブルには漢方薬も◎

あせもには漢方薬もおすすめです。漢方薬は自然由来の成分でからだに優しく働き、からだの内側から不調にアプローチしていきます。

あせもは、過剰な汗や汗腺の詰まりによる炎症、肌のバリア機能の低下が原因と考えられています。

あせもの改善には、「多汗を改善する」「肌の炎症を鎮める」「肌の新陳代謝をよくする」などの働きがある生薬を含む漢方薬を選びます。

漢方薬は、からだ全体のバランスを整えてあせもの原因を根本から改善するため、繰り返すあせもに悩む方におすすめです。

肌トラブルのお悩みにおすすめの漢方薬

消風散(しょうふうさん)

熱を冷ましてかゆみを抑えます。分泌物が多く、かゆみの強い肌トラブルに使います。

黄連解毒湯(おうれんげどくとう)

からだの熱をとりさることで、炎症を鎮めたりかゆみを抑えたりします。

当帰飲子(とうきいんし)

血流をよくして肌に栄養とうるおいを与えることで、皮膚の乾燥を防いでかゆみを抑えます。

このほかにも、肌の状態や原因・体質などによってさまざまな漢方薬を使い分けます。きちんと合ったものでないと、効果がみられないばかりか副作用が生じることもあるため、適切に見極めることが大切です。とくに、小児へは使用できないものもあるため注意が必要になります。

しかし、たくさんある漢方薬のなかからどれが合っているか判断するのはなかなか難しいのではないでしょうか。漢方薬を使うときは専門家のアドバイスに従うことをおすすめします。

漢方薬局や漢方専門外来がご自宅近くにない人でも、スマホで気軽に専門家に相談できる「あんしん漢方」のようなオンライン個別相談であれば、小さな子供がいるご家庭にも便利です。

あんしん漢方はAI(人工知能)を活用し、漢方のプロが効く漢方を見極めて自宅に郵送してくれるオンライン漢方サービスです。

スマホで完結できるので、対面では話しづらいことも気軽に相談できますよ。お手頃価格で不調を改善したい方は、医薬品の漢方をチェックしてみましょう。

子どもの肌は、大人と比べて肌表面が繊細なため、適切にケアをしないと肌トラブルの悪化を招きやすくなります。

保湿クリームや塗り薬などで予防や症状の緩和は可能ですが、子どもが嫌がったり動き回って患部に届かなかったりするとなかなか治りづらいこともあります。

そのような場合は、ご紹介したように専門家の選ぶ漢方薬をぜひ試してみてください。体質からの改善を目指すことで、症状の繰り返しを抑えることができますよ。

秋冬も子どもの肌をこまめに観察し、快適な状態に保ってあげてくださいね。

<この記事を書いた人>

あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 竹田由子

元漢方・生薬認定薬剤師。大学院で臨床薬学を専攻、日米で病院研修を受ける。病院薬剤師として10年間入院患者を担当しながら、化学療法・医薬品情報担当としても活動する。

患者さんから「本音を話しやすい」と言われ関わるうちに、日常のセルフケアの大切さを痛感。転居後は薬局に勤務する傍ら、ライターとしても活動する。病院時代の上司が漢方好きで、漢方の凄さを体感し魅了され「日常の不調はまず漢方」と生活している。

現在は、漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選びお手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」でも情報発信をしている。

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