「元カノとは向こうから告白されて付き合っていましたが、いま思えば最初から自分の見栄で僕を選んだのかなと感じます。

交際が始まって彼女から聞いたのは、『昔から高身長で切れ長の目の人しか好きにならない』で、ドンピシャだった僕は『外見で好きになったのか』とちょっとがっかりしたけど、まあいいかと思っていました。

明るいし優しい面もあるし、ふたりで楽しく過ごせるときも多かったけれど、デートで外出するときは『こっちのシャツのほうがいい』『今日の私のコーデに合わせてほしい』と要求が多いのが大変で。

女の子だしそんなものか、と思っていましたが、彼女の友人に紹介したいからと言われたとき、『こんなダサいのが彼氏って思われたら嫌だから、こんな服を着てほしい。なかったから買ってきて』と男性向けの雑誌を差し出され、さすがに怒りが湧きましたね。

『君の見栄っ張りに付き合うのは嫌だ』とはっきり言ったら、『私の好みはみんな知っているから、いい男と付き合っていると思われたいのは当たり前でしょ!』と向こうもキレて。

何のために付き合っているのか、もっと言えば何のために恋愛しているのか、この言葉でわからなくなりました。

結局この日の大喧嘩は仲直りまで進めず、彼女の友人に会う機会はうやむやになって、僕から『何でも君の好みに合わせないといけないいのは大変だから別れてほしい』と言いました。

彼女はそのときもあれこれ文句を言っていたけれど、自分の見栄で彼氏を選ぶような女性はこりごりですね」(27歳/飲食店)

外見の好みで人を好きになることは当然ありますが、お付き合いが始まってからも自分の嗜好を押し付けるのはNG。

見栄っ張りと思われるのは彼氏の意思を無視するからで、アクセサリー感覚で恋人を見ているのが伝わります。

何のために恋愛しているのか、もう一度考えてみるべきですね。

プロフィール:37歳で出産、1児の母。 これまで多くの女性の悩みを聞いてきた実績を活かし、 復縁や不倫など、恋愛系コラムライターとして活躍中。「幸せは自分で決める」がモットーです。ブログ:Parallel Line