【13~15歳】インターネット関係も注意する
「SNSでむやみに自分や家が映った写真は投稿しないよう、口をすっぱくして言っています。写真から住所などを特定する人は本当にいるし、顔を覚えられたら怖いですよね。自分だけじゃなく、友達との写真もアップしないよう伝えています」(45歳/自営業)
「14歳の娘には、インターネットで知り合った人と個人的な連絡を取らない、会わないことを約束させています。悪い大人がいることをちゃんと知ってほしいし、普段から会話して何でも話してもらえるようにするのも大事かなと思いますね」(42歳/教育)
「部活で帰りが遅くなる15歳の息子。帰り道にあるコンビニや交番など危ないと思ったときにすぐ駆け込める場所を確認するように伝えています。自転車は必ずライトを点けて走ることも当たり前にしています」(46歳/営業)
スマートフォンに触れる機会が増える中学生以降は、インターネットとの関わり方も気をつけたいことです。
SNSは気軽に自分について発信ができる一方、情報を伝えすぎることでどんな人の関心を引くかわからない危険があります。
自分の情報は出さないこと、また周囲の環境も知らせないことが、悪い大人から身を守る最初の一歩。
部活動などで夜まで外にいる時間が多くなるので、交通マナーを守り安全に登下校することも、防犯意識をより強くします。
【16~18歳】「大丈夫」と過信しない
「高校生になり、塾や部活動で帰宅が8時近くになることもある娘。明るい道を歩く、なるべくひとりにならないなど本人も気をつけていますが、スマホとは別に防犯ブザーを持たせています。いくつになっても『大丈夫』はないですよね」(49歳/自営業)
「息子はネットが好きでSNSや動画などをいつも観ていますが、住んでいる場所や本名などを安易に明かすのは絶対にやめてと何度も伝えています。
息子は『変な人はネットでもわかるよ』と言うけど、ずる賢い大人から見れば高校生を騙すのは簡単だろうなと思いますね。どんなときでも個人情報を明かさないことは気をつけてほしいです」(44歳/セールス)
高校生になると、自分の意思で自由に過ごすことを子どもたちはより求めますが、その気持ちを大事にするためにも、防犯ブザーなど身を守る手段をきちんと知っておくことが欠かせません。
自分では安全と思っていても、何が起こるかはわからないのが現実であることを、親子で話し合いたいですね。
インターネットでより深い意思を持って他人と触れ合おうとする場合でも、うかつに信用するのは避け、自分の情報を明かすのは控えるのが正解。
ネットとは適度な距離を置き、身近な人と楽しいコミュニケーションを取ることも自分を助けてくれるのだと、改めて知ってほしいと思います。
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子どもの防犯で意識したいのは、「いくつになっても大丈夫はない」という点です。
大きくなるにつれ自分で考え行動するようになりますが、危険や犯罪から身を守るには正しい知識が必須であり、まずは身近な親から伝えていく姿勢が欠かせないといえます。
インターネットでのトラブルが増えている現代では、早いうちからマナーやモラルについて学ぶことも、不要なアクシデントを避けるために大切といえます。