何かにつけてこちらのすることに口を出す母親は、面倒くさいと思っても相手をしないといつまでも応対を求められてストレスを生む存在。

「家族」という意識があるとどうしても冷たい態度がとりづらく、それがかえって母親の介入を招くこともあります。

過干渉な母親の関わりはどうかわせばいいのか、ストレスを減らす接し方についてご紹介します。

「我が子を支配したい」母親の心理

友人と買い物に行くと言うと「相手は誰?どこに行くの?」と詮索してくる、読みたい本があって部屋にこもっていると「本ばかり読まないで勉強しなさい」ととがめてくる、恋人ができた気配を感じると「どんな人?」と執拗に探ってくる。

こんな過干渉な母親は、子どもがありのままで過ごすのを受け入れることができません。

子が何をしていても必ずその詳細や一緒にいる人を知りたがるのは、一言でいえば「支配したい」心理があります。

会う友人がちょっと露出の多い服を着ていると「あんな子と付き合ってはダメよ」と止めたり、読んでいる本が漫画だと「頭の悪い子になるわよ」と眉をひそめたり。

それを選んだ我が子の感覚より自分の価値観を優先させるのは「自分に従うことがこの子にとって幸せなはず」とどこかで思い込んでいるからです。

そんなことを言われる子どもの気持ちを想像しないのは心の境界線が引けていないからです。子どもも自分と同じように感じ行動することを求めます。

子どもに反発されるとヒステリーを起こし、「親だから心配しているのに」「わかってくれないなんて、ひどい」と悲しみに暮れるばかり、なぜ反発されるのかは考えないのですね。

子どもに対する愛情があるのは確かでも、問題はその向け方で、子どものありのままの姿を拒絶するのは「支配できない存在」になるのが怖いから。

我が子が自分の言う通りに生きることがこんな母親の安寧であり、子どもをひとりの人間として尊重する気持ちを忘れているといえます。