子どもと一緒にいると楽しいこともありますが、叱ることもしょっちゅうありますよね。家の中には子どもに触ってほしくないものがたくさんありますし、やってほしくないこともあります。むしろ、叱る回数の方が多いのではないでしょうか。

でも、ちょっとした工夫で叱る回数をグンと減らすことができるんですよ。

「テキトー母さん」流子育てのコツ』の著者の立石美津子が、シーン別に詳しくご紹介します。

子どもが台所の物をやたら触りたがるとき

おままごとセットのおもちゃを与えているのに、子どもはやたらと台所の調理器具や調味料を触りたがります。ママがいつもキッチンに立っている姿を目にしているので、偽物ではなく、本物の鍋や包丁を使いたいのです。

そんなとき、「触ってはダメ!」と叱るよりも、台所に子ども専用のキッチンスペースを作ってあげましょう。

100円ショップに行くと、小さなフライパンや鍋も売っています。包丁は与えられなくても、泡立て器やお玉だったら危なくはありません。

調味料も胡椒、塩などの中身には興味はなく、蓋を開けたり閉めたりするのが好きだったりします。そんなときは空になった容器を子ども用にしてしまいましょう。中身が入っていないと満足しなかったら、粉チーズの入れ物に黄色の毛糸を入れておくと本物みたいになりますよ。

ジュースに見立てたものも作れます。

水に緑の絵の具を混ぜてメロンジュース、オレンジの絵の具を混ぜてオレンジジュースのような色水を作り、ペットボトルに入れます。蓋をビニールテープでグルグル巻きにしておくと、零れないので安心です。

これらを用意して、夕飯の支度中、子どもと一緒に台所に立ちましょう。そして、たまにはママの使っている包丁でキュウリなどを切らせてあげましょう。

子どもが料理に興味関心を持っている絶好のタイミングに「危ないから」「汚されて面倒なことになるから」と拒否するのではなく、あえて経験させましょう。小学生になったら夕飯準備をしてくれる子に育つかもしれません。

“ママが帰宅したら夕飯ができていた”という、夢のような日がやってくるかもしれませんよ。

テーブルにまで落書きをしてしまうとき

2歳くらいの子にクレヨンを渡したら、画用紙をはみ出してテーブルにまで描いてしまうことってありますよね。小さな画用紙よりもテーブル一杯に描きたいのです。

こんなときは、模造紙でテーブル全部を覆ってしまいましょう。

3歳くらいになれば一定の大きさの画用紙に描くようになりますが、0歳~3歳まではまだ狭いスペースに描くのは難しく、またどこにでも描いてみたくなる年齢なのです。

シールを家具に貼ってしまうとき

子どもにシールを渡すと、家具や壁などそこら中に貼りたがることってありますよね。

そんなときは壁に模造紙を、冷蔵庫には100円ショップで売っている小さなホワイトボードを貼っておき、「ここには好きなだけ貼ってもいいですよ」としましょう。

「ハピママ*」更新情報が受け取れます