おかゆ(ソウル)
明洞のシンボルともいえる明洞聖堂の前の通りを東方向に歩いて5分ほどのところにあるおかゆ専門店。お米は国産、牛肉も国産牛のみを使うというこだわりの店だ。
この店の少し先に歴史のある有名な粥専門店があるのだが、あそこは中高年男性客が多く、雰囲気が渋すぎるので、女性や若者はこちらのほうが居心地がいいかもしれない。
日本ではおかゆは体調の悪いときに少量食べるものというイメージがありそうだが、韓国ではおかゆもたっぷり食べる。そのため、店によっては日本人には量が多過ぎると感じることがあるかもしれないが、この店は適量といっていい。
筆者がよく食べるのは済州で有名なチョンボッチュク(アワビの身が入ったかゆ)。アワビの内臓まで入っているので、おかゆはウグイス色を帯びていて、一瞬「!」となるが、ひと口食べると、磯のような上品な香りが口中に広がる。
塩加減もちょうどいい。アワビには美肌効果や虚弱体質改善の効果もあるそうなので、旅の終盤にいただくといいだろう。
数種のキムチやナムルとともに添えられるトンチミ(ダイコンキムチの汁)をすすりながら食べると、食べ過ぎや飲み過ぎで疲れ気味の胃腸が少しずつ元気を取り戻していくようだ。
チュクヒャン(粥郷)
中区マルンネ路14 TEL:02-2265-1058 7:00~21:00、~20:00(土日) 無休
チョン・ウンスク(鄭銀淑)の「韓国全土、呑んで、歩いて20年」
※4月21日(土)、筆者がトークイベントを行います。
第1部は12時15分~13時55分/『マッコルリの旅』『釜山の人情食堂』など代表作の取材秘話。
第2部は14時40分~16時20分/映画で語る韓国の酒場情緒。
1部・2部は各券3,000円。通し券は5,700円。
会場:有楽町線飯田橋駅C1出口前