「仲直り=ダメな自分を突きつけられる」という認識がある

男女関係なく、仲直りのできない人、「喧嘩になると何も解決できず嫌な空気のまま疎遠になる」人はいますが、これが交際相手になると身近なだけにストレスが溜まりやすく、問題が残ったままでも「お付き合いを続けるために」モヤモヤを抱えた自分を許すことになります。

どうして解決について話し合うことを避けるのか、男性のなかには仲直りの過程で「自分の悪い面を突きつけられるのがイヤ」で避けるという人もいます。

「彼女のほうが口が立つから、言い合いになるといつも負ける自分がイヤで、仲直りしたくても『こう言われるだろうな』と想像がつくと逃げたくなりますね」(男性/28歳/セールス)

「謝ったのにいつまでも俺の悪かったところをネチネチと責められるのがストレスで、確かに俺が悪いとしてもいつまでも言われたら次はもう仲直り自体を諦めようと思いますよね」(男性/32歳/営業)

上の言葉は「仲直りについてどう思う?」と男性たちに尋ねたら返ってきた答えですが、「女性のほうが悪い」のではなく「対等でいられなくなる場面を避けたくなる」男性の心理が現れています。

喧嘩の原因がどちらにあっても、解決するためにはどうしてもネガティブな気持ちや状態と向き合わねばならず、そのなかには「失敗した自分」「間違えた自分」が含まれます。

それは彼女の側も同じだとしても、そんなダメな自分を突きつけられる機会が仲直りであって、それを実感したくないし彼女にも見られたくない、「自分の価値が落ちるのが怖くて」あえて話し合わずにスルーで終わらせたい、と思うのですね。

彼女のことが嫌いなわけでは決してないし、問題が残っているのもわかっている、乗り越えないといけないと理解できていても、自分が屈折してしまうとわかる場面からは逃げたくなる彼氏だと、仲直りは難しくなります。