3歳から6歳の子どもは何かにつけて「何で?」「どうして?」と聞いてきますよね。
子どもがする質問は親から見ればどうでもいい質問ばかりで、つい適当に返事をしてしまったり、無視をしてしまったり、場合によっては怒ったりしてしまっているママも多いのではないでしょうか。
子どもの「知りたい」という素直な気持ちを踏みにじってはいけないと頭では分かっていても、忙しいあまりきちんと子どもと向き合った行動をしていないというママも多いといいます。
では、子どもの気持ちを上手に受け止めてあげるためにはどうしたら良いのでしょうか。
今回は、子どもの質問攻撃の乗り越え方について、幼児教育のプロである保育士に聞いてみました。
子どもの「何で?」にうまく付き合うことの大切さ
3歳頃から子どもは「何で?」「どうして?」を連呼するようになります。それは心理学では「質問期」というようで、知的好奇心が活発になってきた証拠のようです。
この質問期をうっとうしいと思う親は多いですが、子どもの疑問にきちんと向き合い、「知りたい!」という子どもの純粋な心を満たしてあげると、好奇心や知的探求心が持続すると言われています。
好奇心や知的探求心が持続するということは、学習意欲が高まりさまざまなことに興味を持つことにつながりますから、子どもにとっても親にとっても良いことばかりです。
学習意欲が高ければ、勉強も楽しくなるため、幼少期の質問期は親がうまく付き合ってあげることが大切だと言えます。
子どもの「何で?」にうまく付き合うコツ
子どもの「何で?」がうっとうしく思えてしまう原因の1つに、親が持つ固定概念があると保育士は言います。
「正確に答えなくてはいけない」という親の考えが自分で自分の首を絞めてしまっているようです。
近頃の子どもの質問は鋭いものが多く、どう答えたらよいか悩む質問も多いですが、子どもは正確な答えを求めているわけではありません。
正確な回答というよりも、むしろ大人との会話を楽しみたいという気持ちから「何で?」となっている子どもも多いと言います。
では、子どもの気持ちを踏みにじることなく、うまく付き合っていくためにはどうしたら良いのでしょうか。
「何でだと思う?」と聞き返してみる
質問をされたら「何でだと思う?」と返すことによって、子どもは自分で考えるきっかけになります。それを続けているうちに自分で考える癖がついてくるため、親のイライラも緩和されオススメのようです。
しかし子どもによっては、この逆質問に「分からないから聞いてるんだよ!」と逆ギレする子どももいるようですが、そんな時は「じゃあ一緒に考えてみよう」と言ってあげれば、だいたいの子どもの心は落ち着くと言います。
子どもは分からないとすぐに答えを知りたがりますが、親が即答できることであっても「何でだと思う?」とあえて聞いてみることが子どものためにもなることを意識したいですね。