包丁やまな板を使い分ける

生肉や生魚を切った後の包丁やまな板で野菜を切るのはNG。肉や魚の雑菌が野菜に付着してしまいます。

可能であれば肉魚用と野菜用、調理誤用と別々に揃えて使い分けるのがおすすめ。難しい場合は、先に野菜を切ってから肉や野菜を切るようにしましょう。

調理後の食品を切りたいときは、食器用洗剤でしっかりと洗ってキッチンペーパーなどで水気をふき取り、アルコール消毒や熱湯消毒をしてから使います。

最近では、100均などでコンパクトに収納できるまな板やまな板シートなどもあるので、そういったものを使うのもいいでしょう。

調理中の注意点

次に、調理中はどのような点に注意すればいいのかご紹介します。

中までしっかり火を通す

食材の中心までしっかりと火を通すことで、食中毒菌の繁殖を予防できます。多くの食中毒菌は熱に弱く、中心温度75℃で1分以上加熱すると死滅します。

特にゆで卵や卵焼きなどの卵料理を作り置きやお弁当にする場合は、半熟ではなく完全に固まるまで火を通しましょう。ただし、火の通り具合を見た目だけで判断するのは危険です。表面が75℃以上に達していても、内側はまだ火が通っていないかもしれません。

火が通りにくい食材を加熱するときは、フタをするなどして中心部までしっかり加熱しましょう。可能であれば調理用の温度計を準備して、温度を確認するのがおすすめです。

水分が残らない調理法を選ぶ

細菌が増える3つの条件は「栄養」と「温度」と「水分」。料理の中に水分が多いと細菌が繁殖しやすくなるため、しっかりと水気を飛ばすことが大切です。

特に常温で持ち歩くお弁当は、特に食中毒のリスクが高まるため、焼く、揚げる、炒めるなど水分が残らない調理法を選ぶようにしましょう。

煮物などをお弁当に入れたい場合は、一度お皿に取って汁気を切ってから入れるのがおすすめ。また、煮汁などの水分がほかのおかずに移らないように、仕切りや盛りつけカップを使いましょう。

ミニトマトなどの生野菜やいちごやりんごといったフルーツはよく洗い、ペーパータオルなどで水気を拭き、別の容器に入れるとより安全です。