2: 「理想のふたり」を押し付けない

「ジムで知り合って仲良くなりふたりで食事に行くくらいの女友達がいたのですが、『私たちすごく相性がいいよね』『あなたとなら楽しく付き合えそう』と言ってくることが増えて、恋愛の意味で好かれているのかなと思っていました。

俺だって一緒にいれば居心地がいいしそういう関係も考えたけど、思いとどまったのは『あなたなら○○を叶えてくれそう』『○○な恋人がいいな』とその子の理想をたくさん聞かされるうちに、そうならないといけない自分を感じてしまったから。

友達だからそうやって『望む彼氏』をすぐ言えるのはわかるけれど、期待をかけられすぎたらプレッシャーになります……」(男性/36歳/製造)

知り合いより近い存在である「友達」は、自分の本音など話せる距離感もありがたいし楽しいと思いますよね。

恋愛関係を意識してほしいからと「そうなったふたり」をあれこれ伝えたくなる気持ちはわかりますが、気をつけたいのはそれを相手も望んでいるかどうかはわからないということです。

「自分はこうありたい」の理想を知ってもらうのは悪いことでは決してないですが、あまりにも限定的だったり相手の奉仕が前提だったりするような内容は、聞いている男性のほうは窮屈さを覚えます。

恋人になったふたりを想像してほしい、その可能性を受け入れてほしいと思うときは、自分の理想ばかり口にするのではなく「あなたはどう思う?」と男性の気持ちも確認する一言が大切です。

自分の気持ちを言葉にするのは勇気が必要で、ここで男性は自分が女性をどう思っているかを自覚することも多いのが現実。

友達の距離感のなかで話す「恋人としての自分たち」は、照れくさいし素直にもなりにくいですが、それでもその可能性があるのなら、前向きな言葉でお互いの気持ちを確認するのではないでしょうか。