「おてんばで家では元気いっぱいに遊ぶ小学3年生の娘。
小学校に上がってからは水泳クラブに入り、お友達もできて毎日楽しそうに通っていました。
心配なのは勉強のほうで、宿題は嫌がるしテストは0点に近いものが返ってくることもあって、ついていけているのか不安でした。
学ぶことより体を動かすほうが好きなのですよね。
参観日は楽しみだけれど、娘が授業中に騒ぐかもとか想像するとちょっと憂うつで。
おそるおそる教室に行ってみると、机にきちんと座っている娘がいました。
その日の授業は国語、静かななかで一生懸命に板書している娘を見るのはうれしかったです。
ところが、登場人物の気持ちを考える質問で名指しされたのは娘。
物語を読んでいればわかるはずと思ったら、指名され立ち上がった娘は棒立ち、顔を真っ赤にして小さな声で何かつぶやいていて。
ああ緊張している、とハラハラして見ていたら、先生から『もう少し大きな声でお願いします』と言われた娘は『こ、怖いです』とまったく違う答えを口にしました。
家では私や夫にも大声で言い返すことのある娘が、授業ではこんなに縮こまってしまうのか、とギャップが衝撃でしたね……。
先生にも娘の緊張は伝わっているのか、間違えても特に叱られることなく娘は着席して終わりましたが、もっとリラックスして受けてほしいなと思いました。
学校での様子はめったに見ることができないので、参観日で娘の気持ちがわかったようで、家で勉強について口うるさく言うのはやめようと決めました」(39歳/総務)
学校の外で楽しく体を動かす我が子ばかり目にしていれば、まったく違う授業中の姿には少なからずショックを受けます。
そのギャップに苦しむのは子どものほうで、もっとのびのびと勉強を楽しんでもらうことも親として考えたいですね。
参観日でないと知ることの難しいこんな様子は、子どもとの関わりを考え直す機会にもなります。