汗をかいたときのケアのポイント
汗をかいた後の適切なケアは、清潔さや皮膚の健康を守るためにも重要です。
汗をかいた後のケアについて3つのポイントをご紹介します。
1.できるだけ早く拭く
汗をかいたら、できるだけ早く拭き取りましょう。汗は肌表面にとどまると、雑菌や汚れが蓄積されてニオイや肌トラブルの原因となります。
外出先では汗を拭けるハンドタオルを持ち歩き、状況に応じて汗拭きシートも使用するといいでしょう。
2. 保湿する
汗をかいた後は、汗の蒸発とともに肌の水分が失われて乾燥する可能性があります。
化粧直しの際には、一緒に保湿もするようにしましょう。化粧の上からスプレーできる化粧水などがおすすめです。
3. 通気性の良い衣服を選ぶ
通気性の高い綿やリネンなど、吸湿速乾性のある素材を選びましょう。汗の蒸発を促進し、快適な状態を維持できます。
肌に直接触れる下着やインナーも通気性の良い素材を選ぶのがおすすめです。
また、可能であれば汗をかいた服は着替えましょう。湿った衣類をそのまま着ていると、雑菌が繁殖してニオイの原因になる場合があります。
漢方薬での汗かき対策
汗っかき体質に悩まされ、「今年の夏こそ改善を目指したい」という人には漢方薬の活用もおすすめです。
漢方薬には「多汗症」に対して効能効果が認められているものもあり、実際に皮膚科などでも処方されてます。
多汗の原因は、水分代謝やホルモンバランスの乱れ、過労による気力の低下、ストレスなどと考えられています。
多汗の対策としては、
・水分代謝やホルモンバランスの乱れを整える
・消化・吸収機能を改善して栄養を全身に届け、からだの内側から元気にする
・自律神経を整えてストレスによる発汗をやわらげる
といった漢方薬で根本改善を目指します。
漢方薬は、多くの症例により効果が認められている医薬品ですが、自然の素材がからだにやさしく働くため、一般的には西洋薬よりも副作用が少ないといわれています。
また、漢方薬は、心とからだのバランスを整えるので、汗っかき体質だけではなく、ほかの心身の不調にも同時にアプローチできるのがメリットです。
汗かきの方におすすめの漢方薬
防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)
疲れやすく汗をかきやすい方に。からだの水分代謝を整えて、余分な水分を排出することで、むくみや多汗を改善します。
黄耆建中湯(おうぎけんちゅうとう)
疲れやすく、寝汗の多い方に。汗腺を調節することで、多汗や寝汗に働きかけます。
桂枝加黄耆湯 (けいしかおうぎとう)
体力がなく、動くとすぐに汗の出る方に。汗腺の機能を整えることで汗の余分な漏出を防ぎ、多汗、寝汗、あせもに用いられます。
ただし、漢方薬を選ぶときに重要なのは、その人の状態や体質に合っているか、ということです。うまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。
どの漢方薬が自分に合うのかを見極めるために「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスに、一度相談してみるのもいいでしょう。
「オンライン個別相談」なら、漢方に詳しい薬剤師がAIを活用し、一人ひとりに効く漢方薬を見極めて、お手頃価格で、自宅に郵送してくれます。スマホで完結するサービスですので、対面では話しにくい汗の症状のことも気軽に相談できますよ。
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汗っかき体質の人でも、インナーケアをし、汗をかいたときのポイントを押さえることで快適に過ごすことができます。
自分に合った方法を見つけて、汗と上手に付き合いながら、心地よい夏を過ごしましょう。
<この記事を書いた人>
あんしん漢方薬剤師
藤田 佑莉(ふじた ゆうり)
北里大学卒業後、産婦人科門前の調剤薬局で働く中で、女性特有の不調に悩んでいる方が多いと実感。漢方薬による根本治療の大切さを広めたいと考え、精度の高い漢方をお手頃価格で提供する「あんしん漢方」で薬剤師としてサポートを行う。