最新作『ジャスティス・リーグ』のスーパーマンは悪役!?

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さてクリストファー・リーブの『スーパーマン』は“驚異の超人”としてみんなが“ファン”になるヒーローとして描かれていましたが、『マン・オブ・スティール』から始まるヘンリー・カビル版は“超人に脅威”を感じて世間が“不安”になる、という味つけもされています。この辺が時代を反映して興味深いですね。

『ジャスティス・リーグ』は、スーパーマンが登場する映画としても最新作になるわけですが、劇場公開時のプロモーションではスーパーマンの登場(スーパーマンの復活)は隠していましたから。スーパーマンが出ること自体は皆知っていたのになぜわざわざ隠すのか? 映画を観て納得がいきました。

復活したけど正気を失ったスーパーマンが、他のメンバーと戦うシーンがありますよね。ある意味ステッペンウルフより手強いです。フラッシュをにらみつけるスーパーマンの目が本当に怖い(笑)。もしかするとザック・スナイダーはスーパーマンこそ本作におけるメイン・ヴ ィランとして描くつもりだったのかもしれません。だから他のヒーローたちと並んでいる宣伝ビジュアルを避けたのではないかと。スーパーマン映画史の中で、悪役としてのスーパーマンを描いた最初の作品かもしれません。

しかし映画の後半でヒーローとして大活躍するスーパーマンの姿を観てやっぱりかっこいい! そうした声も多く、本格的に『マン・オブ・スティール2(仮)』の製作が検討され始めたという噂もあります。

スーパーマンのメモリアル・イヤーである2018年に、ぜひ新しいスーパーマン映画の製作発表のニュースを聞きたいものですね。(杉山すぴ豊)

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