会社の同僚だったり家族や友達だったり、果ては恋人にだって「嫌われたくない」一心で合わせてしまう、という人は多いもの。
無理をしてでも相手の在り方に寄り添ってしまうのは、「そうしないと嫌悪を向けられる」という恐怖が強いからです。
一方で、自分のほうは「嫌いたい人」がいることもあって、一貫しない心の状態にまず自身が疲れてしまいます。
「誰からも嫌われずに生きる」のは難しいのが現実、人の間でストレスを減らしながら過ごすにはどうすればいいのか、お伝えします。
嫌われるのは当たり前? 自分の価値を見誤らないための考え方とは
「人には好かれるのが正解」の思い込み
筆者も昔はそうでしたが、誰かに嫌われるのが怖くてたまりませんでした。
「嫌われる」のは自分がダメな人間である証拠、と思い詰めていて、極端にいえば「誰にでも好かれるのが正解」と信じていたのですね。
でも現実でそんな思いが叶うはずはありません。なぜならば筆者自身にどうしても嫌いな人がいる、それは変えられないのだから「自分が誰かにとって嫌いな人になる可能性」は消えないからです。
そう気づいたときに、「嫌われるのは果たして悪いことなのか」と改めて考えました。
人はさまざまな思いや価値観を持って生きており、自分もそのなかのひとりであって合わない人がいるのは当たり前、どんなに努力しても好きになれないのは「お互いさま」です。
人は対等だからこそ、「合わない人がいるのが普通」であって誰かに嫌われることを過剰に恐れる必要はないのだ、と思いました。
「どんな人にも好かれるのが正解」ではなく、「合わない人がいるのは当たり前なのだから、そういう人たちとどう関わっていくか」を考えるのが、健全な心の在り方だと感じます。
無理をしてまで合わない人に寄り添っていくのではなく、いかにストレスを減らした状態を維持できるか、が「お互いにとって」少しでも居心地のいい関係になるのではないでしょうか。