嫌われるのは「仕方ない」
自分なりに一生懸命関わってみたけれど、関係がうまくいかずに「この人、嫌だな」と感じることはありますよね。
相手の振る舞いをこちらが決めることはできず、合わない人にはどんな誠意を向けても通じない、なんて場面は生きていればたくさん経験します。
相手がこちらに悪意を持っていない場合でも、こちらは在り方を受け入れられずに嫌ってしまうのは仕方のないことです。
等しく、自分も誰かにとっては「どんなに努力しても合わない人」になる可能性はあり、嫌われるのは避けられません。
別に悪い感情を向けてはいないのになぜか相手からは嫌悪感のある対応をされると、ショックだしこちらも「嫌いだな」と感じてしまいますが、その人との仲を変化させることに意識を向けても、こちらを受け入れる気がない相手を変えることはできません。
他人からの関心に敏感な人は、相手にとって自分の価値や評価が低いのを見るとそれを「間違っている」「誤解されている」と受け取り何とかしようとしますが、動いたせいでかえって相手から遠ざけられるのもよくある話。
「仕方ない」と割り切れたら、これ以上不要な関心を向けるのをやめられます。
自分だったら、嫌いだなと思う人にまた積極的に関わってこられたら、対応に困るしさらに悪い感情が増していきますよね。
関係がうまくいかない相手に「何とかしなければ」と思うのは、自分の都合です。
相手が持つ自分への価値や評価を無理に変えようとするのではなく、このときも「置いておく」、嫌われても仕方ないしそれはお互いさま、と距離を取って状況を見る姿勢が、それ以上溝を深くしないやり方ではないでしょうか。