樋口真嗣 総監督の『ひそねとまそたん』
総監督/樋口真嗣、監督/小林寛、シリーズ構成/岡田麿里、キャラクターデザイン/青木俊直(原案)、伊藤嘉之
"監督"という部分に的を絞って春アニメのオススメ作を集めた場合、絶対に紹介する必要があり、なおかつ、全く読めない作品が、樋口真嗣さんが"総監督"として参加する『ひそねとまそたん』です。
特撮監督として、平成ガメラシリーズで、そして、映画監督として『シン・ゴジラ』で、日本中を驚かせてきた樋口真嗣さんが、テレビアニメで何を見せてくれるのか? アニメファンならずとも、映画や特撮といった"映像作品"が好きな方ならば必見だと思います。
また、シリーズ構成を岡田麿里さんが担当。デザイン関連の仕事には、河森正治さんやコヤマシゲトさん、okamaさん、伊藤嘉之さんという人気のクリエイターが参戦しており、その超豪華かつ鉄壁の布陣にも注目な一本です。
博史池畠 監督の『キラッとプリ☆チャン』
監督/博史池畠、シリーズ構成/兵頭一歩、キャラクターデザイン/満田一
監督に博史池畠さん、シリーズ構成に兵頭一歩さん、キャラクターデザインに満田一さんという、昨年放映された『AKIBA'S TRIP -THE ANIMATION-』のスタッフが勢揃いした『キラッとプリ☆チャン』。
同作は、女児向けアーケードゲームのメディアミックス企画である『プリティーリズム』『プリパラ』に続く、「プリティー」シリーズの3作目であり、10年近くに渡って続く同シリーズの最新モードとなるアニメです。
何といっても、新たなプリティーシリーズをこの制作陣で作るという企画力が目を引きます。
『AKIBA'S TRIP』では、秋葉原を舞台にアニメにコスプレ、アイドルといった"オタクカルチャー"を筆頭に、ミリタリー、オーディオ、AV、アマチュア無線、トレーディングカード、プロレス、パソコンに家電……とありとあらゆる"アキバ文化"を愛情たっぷりに取り入れ、ひたすらにハチャメチャで楽しさ溢れる作品世界を作り上げた池畠監督たちが、本作では、どのような世界を見せてくれるのか? とても、ワクワクしてしまいます。
放送時間は、テレビ朝日の看板のひとつである"ニチアサ"をはじめ、人気番組がひしめき合う日曜の朝。深夜のアニメ放映枠とは、また違った意味での激戦区となりますが、その中でも突き抜けるパワーを秘めた作品なのではないかと思います!
小林浩輔 監督の『ありすorありす』
監督/小林浩輔、脚本/藤本冴香、キャラクターデザイン/桑原直子
ラストの一作は、ショートアニメから『ありすorありす』をチョイス。『プリティーリズム』シリーズに携わってきた小林浩輔さんの監督作です。
小林さんの経歴を拝見すると制作進行からアニメ業界でのキャリアをスタートし、様々な作品で演出の経験を積み、『プリティーリズム』で監督補佐や副監督を経て、本作で監督デビューとのことで、まさに"叩き上げ"のアニメクリエーターさんなのかな、と。
『プリリズ』の演出を経ての監督デビューというと、『ラブライブ!』や『宝石の国』で大ヒット作を世に送り出した京極尚彦監督という偉大な先達がいらっしゃいますが、そういった意味でも、小林監督の作品作りを追い掛けてみたくなります。