株主優待の楽しみ方

「株主優待」が大好きな投資家の一人に、元プロ将棋棋士の桐谷広人さんという方がいらっしゃいます。投資家界隈では有名人ですので、ご存じの方もいるのではないでしょうか。

リーマンショックで大損してしまった時期は「生活費のすべてを株主優待でまかなっていた」とおっしゃるほどの、「優待ガチ勢」です。

その桐谷さんがおっしゃっていた言葉で、とても印象に残っているものがあります。

それは

「(桐谷さんが大損したことのある)信用取引は“猛獣狩り”」
「優待株という種を植え、収穫を得るのは“農耕生活”」

というものです。

一気に大儲けを狙えるが、大損する危険もあるバクチのような株取引ではなく、「優待銘柄」を多種類、長期保有してゆったりと身構え、株価の上昇・下落に一喜一憂せずに、年に数回届く優待を楽しむ。

これは投資初心者にとって非常に有益で、とっつきやすい心構えだと感じますし、なにより古来から「農耕民族」である日本人にとっては、大変納得感のある考え方ではないかなと思います。

もちろん、これだけが株式投資の楽しみ方ではありませんが、このような考え方・視点も持つことによって、皆さんの投資生活に一つのスパイスが加わるのではないでしょうか。