あぁ!!! マー先生ですね! あの先生がSNH48を担当してくれてみんな変わったと思うし、さっきお話したステージで何が起きてもすぐ対応できるっていうのは、マー先生の指導のおかげだと思うんです。(第28回)
レッスンでもひとりができなければ、「後はアナタ、自主練習しておきなさいよ」っていう感じかなと思ってたんですが、マー先生は違うんです。全員ができるまで、しっかりやってくれるんです。“めっちゃ何度もやるよね、『RIVER』”みたいな(笑)
でもこれは、マー先生の中できっとこだわりがあるんだろうし、誰かが出来てないから何回もやってくれてるんだろうな、っていうのを言葉でなく気づかせてくれるんです。リハーサルもすっごくテンポよく順調でしたし、ホント先生が来てくれてよかった!!!
――コンサート終了後にはそんな思いがこみ上げて涙になった?
ハイ。どうしても先生にお礼が言いたくて自分の携帯を使って日本語でマー先生へのメッセージを書いて、言葉が分かるスタッフさんに中国語に訳してもらおうとしてたんですね。そうしたらそこへ、マー先生の方から近寄って来てくれて「本当にあなたがいてくれてよかった!」って言ってくださったんです。
私は「今、同じことを先生に言おうとしてたんです!」って言って。先生が来てくれたおかげでみんな変わったし、今回のコンサートも成功したと思うし、私自身もいい意味で安心して中国に来れるようになったり、日本にも帰ることができるようになったって。
「マー先生がいてくれるから大丈夫だって思えます」って言ったら涙を流してくれて、「本当にありがとう。あなたに出会えてよかった」って言ってくださって、2人で涙を流しちゃいました。
――お互いに同じ思いをもっていたんですね。
ハイ。それに日本人同士って「あなたがいてくれてよかった」って伝えるのって、結構難しいじゃないですか。
――そうですね。確かに気恥ずかしいところがあります。言葉が通じないと逆に伝わるものがあるという感じ?
そう! そうなんです。日本人同士だと恥ずかしいですよね。でも先生には帰国する前に絶対伝えたかったんです。この気持ちを! 自分の母国以外の国に何かを通じ合える人がいるんだな、っていうのをすごく感じた瞬間でした。
――日本ではそういう先生は少ないんですか?
日本ではやっぱり夏先生(※AKB48の立ち上げ前から約2年間振り付けを担当された、夏まゆみ先生)に出会えてよかったって思います。先生はダンスのことだけじゃなくて、この世界で生きて行く上での大切な何かをたくさん伝えてくれました。
「言葉1つひとつにも重みや意味があるんだ」っていう忘れられない言葉を残してくれたのも夏先生でした。その時は気づかなくても、今やっと「ああ、先生があの時言ってたことは、こういうことにつながるんだ」って、AKB48グループの活動をしている中で気づくことが今でもたくさんあります。
――そうした積み重ねを経ての広州コンサート。メンバーの成長も多いに感じられたとのことで、佐江ちゃんとしてもしばらく日本で続く舞台にも安心して臨めそうですね。
ハイ。
――今後は日本での舞台を控えてしばらくの間はメンバーとは会えなくなってしまいますが、結成1周年のひと区切りを終えて、これからまた新たにSNH48の活動をしていく上で、佐江ちゃんの今後の課題や目標はありますか?
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