実際に低温真空調理にチャレンジ!

この日、低温真空調理にチャレンジしてくれたのは、料理研究家の脇雅代先生。

「レストランでも、肉にストレスを与えない調理法として使われています」とのこと。

調理法自体は1970年代後半に発見されていたそうですが、世界的に有名にしたのは、かのジョエル・ロブションによる列車食堂で導入されたからなのだそう。三ツ星レストランも使う調理方法なんですね。

 また味付けをした食材を真空包装をかけることで、あとからばい菌が入らないので衛生的、さらに袋に詰めて調理するのでにおいが広がらない点もメリット。この日は肉をシンプルに塩で味付けして調理します。

 「肉350gに3.5gの塩で味をつけて、真空包装のための袋にいれます。袋の奥まで入れず、指23本分開けてセットするのがポイント。調理している間に余計な水分がぬけていくことも、真空調理のよい点です」

 

あとは低温真空調理器にセットするだけとのこと。なんて簡単! 低温真空調理器にかけている間につけあわせの野菜などを用意すれば、手際よくパーティの準備もできますね。

 5860度くらいが、おいしそうな赤い肉になる温度です。温度をセットした調理器にいれて、あとは50分放置するだけ。その間に他の料理を用意できます。低温真空調理ができたら、あとは焼き色を付ければ完成です」

 

低温真空調理前に焼き色を付けても問題ないそうですが、色味がきれいに出るのは調理後なのだそうです。

出来たてはまだ茶色でしたが、時間がたつにつれ、おいしそうな赤色に変身!

肉は空気に触れることで色が変化するとのことで、テーブルに並べるころには、デパ地下のようなおいしそうなローストビーフになっていました。

 

家庭でもプロ級の味が作れる秘密兵器に

 「肉をよく調理するアメリカで、家庭で失敗なくバーベキューができるとしてこの調理法は人気が出ました。

今後は日本でも浸透していくと思います」と脇先生。

誰でも失敗なく、肉料理がつくれるのは大きな魅力です。さらにうれしいのが、ホームパーティなどでお客さんが遅れてきても、低温真空調理器にお肉をそのまま入れっぱなしにしておけること。これなら急な予定変更にも対応しやすいですね。

 おいしいお肉がよりおいしく簡単に調理できる、低温真空調理器。肉好き家族は、ぜひチェックしてみてくださいね。

モバイルコンテンツ業界生まれ、ウェブ業界育ち。企画・ディレクション・運営業務等を経験し、現在はフリーライター/WEB編集として活動中。主な執筆分野は女性、健康、ライフスタイルなど。『定年後の暮らしとお金の基礎知識2015』『冷え退治バイブル』(共に扶桑社)等にライターとして参加。