行動を起こす側のリスク

やっている当人にとっては必死であることは理解できますが、切羽詰まって起こす行動の果ては、「いざ冷静になったときに身動きがとれない」危険があることを、忘れてはいけません。

時間が経って頭が冷えてみれば、自分にも非はあったし相手は自分との関係を諦めていなかった、と客観視が戻ることも。

しかし、同時に極端な振る舞いで相手を拒絶した自分の姿も思い出せば、仲が復活する道は限りなく狭くなっていると気が付きます。

そのときの自分が相手にどんな痛みを与えたか、嫌悪感を持たれた可能性の高い自分を考えると、改めて接触するのは本当に勇気がいることです。

すぐに切羽詰まって行動を起こした結果、みずから切った縁を戻すエネルギーを持てない人は多く、ほとんどがそのまま諦めてしまいます。

せっかくつながっていた糸をその場の感情で断ち切ることは、後になって自分を苦しめるのですね。

一方で、自分の言動を「そうするしかなかったのだ」と正面から受け入れ、関係を手放した現実をまっすぐに受け止める人もいます。

冷静になってみても「あの人との関係にあれ以上力は尽くせなかった」と思えるのであれば、後悔はありません。

それでも、相手の気持ちを確認せず一方的な振る舞いで縁を断ち切った自分は消えません。その在り方はどうなのか、考える必要があります。