衝動に負けないために

筆者も経験がありますが、そのときのネガティブな感情に耐えきれず相手にきつい言葉を吐いたり、強い拒否感を見せて傷つけたり、そんな自分を後で思い出すと胸が苦しくなります。

すぐ切羽詰まる、冷静になれないのは相手にとって「悪い存在」になる自分が嫌だからで、仲直りには相手のほうが近づいてくれる道しかありませんでした。

そんな相手任せの関係がうまくいくはずはなく、終わってしまったことにはちゃんと相応の理由がある、と今はわかります。

一刻も早く「自分が」楽になる選択をしたい、その衝動は抗いがたく相手の気持ちを考えないまま動くことも容易ですが、その結果「歩み寄って理解することなく終わった」現実だけが残り、自信を失います。

心が混乱するのは苦しく相手を責める気持ちも同時に強くなりますが、そんなときこそ相手と自分は違う人間なのだ、という事実を忘れてはいけません。

自分と等しく相手にも感情があり考えがある、今からやろうとすることが自分にとっては正しくても相手にとっては違うかもしれない。

その客観視が、切羽詰まった心にブレーキをかけます。

不安や混乱が強くなると、「その後」を想像できずに相手の気持ちを置き去りにした行動に走りますが、後悔を避けるためには「しない」選択を掴み続けるのが重要です。

深呼吸をして動悸を落ち着かせる、その場を離れて気分転換をしてみる、衝動に任せて動くのではなく別の行動を考えます。

冷静になって考えた末に、「やっぱりそうしたい」と思えて動くとき、一方的に相手を拒絶する言葉は出ません。

自分の気持ちをまっすぐに伝えるのが誠意であって、本当に相手のことを大切に思うのであれば、傷つけるより「自分を知ってもらい、相手の気持ちも知る」意識が生まれます。

これが心の境界線であり、仲直りの最初の一歩だと心得たいですね。

すぐ切羽詰まって拒絶のポーズを取ってしまうのは、それだけ相手への関心や愛情が強く、うまくいかないことへの不安が強いからともいえます。

だからこそ、衝動で動くのではなく自分も相手も尊重する気持ちを取り戻すのが大切で、自信を失わないためには欠かせません。

焦って行動を起こすと自分が身動きが取れなくなるリスクを、肝に銘じていたいですね。

プロフィール:37歳で出産、1児の母。 これまで多くの女性の悩みを聞いてきた実績を活かし、 復縁や不倫など、恋愛系コラムライターとして活躍中。「幸せは自分で決める」がモットーです。ブログ:Parallel Line