この寝相、ちょっと危ないかも?

これから紹介する寝相で寝ているときは、体調が悪いことを表していることがあります。

注意して見てみましょう。

祈りのポーズ

祈りのポーズとは、伏せの姿勢で前足を伸ばし、お尻を高く持ち上げている体勢のことです。

犬が飼い主を遊びに誘う「プレイバウ」という姿勢に似ていますが、祈りのポーズは飼い主などの相手がいなくても行います。

また、静止した状態で静かにしていたら、祈りのポーズでしょう。

この祈りのポーズは、お腹が痛い時にとるポーズです。

座っていても伏せていても辛いため、中腰のような体勢で体を強張らせます。

耳が後に傾いていたり、表情が緊張していたり「ハアハア」と短い呼吸を繰り返すパンティングをしている、などのストレスサインも見られる事が多くあります。

非常に強い腹痛を感じている時にとる姿勢とされており、内臓の圧迫を和らげることで腹痛を緩和させると考えられています。

いつもより元気や食欲がなく、休めずにいるようであれば早めに動物病院を受診して下さい。

激しい痛みを感じるとこのような姿勢を取るので、動物病院に連れて行くようにしましょう。

四肢を開いて横向き

四肢を開いて、横向きに寝ているときは、リラックスしている時にも見られる姿勢ですが、暑がっているかもしれません。

体温を逃がそうとしているようです。

また、この姿勢で寝ているとき、息が上がっていることもあります。

エアコンをつけたり、窓を開けて風を通すなど、涼しい環境にするように心がけましょう。

ご紹介してきたように、犬の寝相はその時の心理や体調がよく表れています。愛犬が寝ているときは、寝相を見てみてください。無意識のうちに飼い主に合図を送っているかもしれません。

寝相が表す心理や体調を知っておくことで、より愛犬の気持ちを理解できるようになりましょう!

※普段の犬の生活や睡眠の長さ、活動性、元気や食欲、表情やストレスサインを比べて総合的に評価する事が重要です。

監修:はる動物病院(新潟市東区) 院長 渡邉武史

はる動物病院(新潟市東区)院長。獣医師、ヨーロッパ小動物歯科口腔外科認定医。新潟県新潟市東区に2018年12月開院。ワクチン、フィラリア等各種予防、一般診療及び歯科歯周病外来を併設。LigaSureや拡大鏡を用いた一般手術はもちろん、動物用歯科ユニット、デンタルセンサー等を用いた歯科歯周病外来は専門的な診療であり県内外より広く患者を受け入れている。

東京都在住。東北のまちづくり、地方創生に携わりながらライターをしています。食べることが大好きで、Googleマップでおしゃれなカフェや地域に根付いたお店をチェックするのが趣味。癒しは犬と赤ちゃんの動画を見ること。