夕食は「のれそれ食堂」で充実のビュッフェ

【青森屋】のれそれ食堂での夕食ビュッフェ

夕食は、割烹着姿のかっちゃ(お母さん)が出迎えてくれる古民家風ビュッフェレストラン「のれそれ食堂」。青森の郷土料理や、かっちゃが目の前で焼き上げてくれる海鮮料理など、青森の味覚がこれでもかと用意されています。

食堂に入ると、まず目に入るのがホタテとサバの炉端焼き。かっちゃの手で次々と焼き上げられていくホタテとサバが、焼きたて熱々の状態で提供してもらえます。

ほかにも「鮪の漬けまんま」や「帆立の稚貝味噌汁」、新鮮なお刺身など、海鮮料理が充実。その形から「海のパイナップル」と呼ばれる「蒸しほや」は、その独特の味わいから「海のパクチー」とも呼ばれているのだとか。宮城県の名産品で青森でも親しまれており、東北に来たらぜひ食べたい食材のひとつです。

また、南部せんべいが入った青森の郷土料理「せんべい汁」も。

牛肉の鉄板焼きの付けだれが「りんご醤油」だったり、サラダコーナーに「りんごのピクルス」があったり、デザートには「アップルパイ」があったりと、りんご県ならではのりんご料理にも注目です。

夜は「ヨッテマレ酒場」で楽しむのもおすすめ!

夜は、じゃわめぐ広場にある「ヨッテマレ酒場」で一杯楽しむのも素敵です。「ヨッテマレ」という名称は、「寄ってしまえ」と「酔ってしまえ」という2つの意味を掛け合わせて付けられたそう。

立ち飲み席やカウンター席もあり、青森の地酒の飲み比べやおつまみがいただけます。気軽に立ち“寄って”、おいしいお酒でほんのり“酔って”、楽しい夜を過ごしてくださいね。

「みちのく祭りや」では一年中ショーを楽しめる!

【青森屋】みちのく祭りや

そして青森屋に来たらぜひ参加したいアクティビティが、「みちのく祭りや」にて毎晩行われるショー。

2022年4月にリニューアルオープンしたみちのく祭りやでは、青森の四季の情景と祭りの熱気をオリジナルのショーで表現し、物語のような構成で上演しています。

入口ではさっそく圧巻のねぶたがお出迎え! ねぶた師の竹浪比呂央氏作の「紀朝雄」です。

会場入り口の階段には、立田龍宝氏がデザインを担当した8枚の木製ねぶたの切り絵が飾られています。勇壮なねぶた絵を横目に、ショーへの期待感を高めながら会場へと入っていきます。

立体ねぶたに続いて登場するのは、手塚茂樹氏が製作した「白ねぶた」。色づけする前の白いねぶたで、雪深い青森に生息する白鳥やうさぎなどの動物を模しています。

【青森屋】みちのく祭りやでのショー

ショーのはじまりでは、青森の四季のうつろいが影絵などで表現されます。雪深く寒さ厳しい冬を耐え、花開き木々が萌ゆる温かな春を喜び、そしていよいよ青森の人々が待ちに待った祭りの夏が訪れます。

ショーで表現されるのは、青森の四大祭り。7月末~8月上旬にかけて各地で行われる「五所川原立佞武多」、「弘前ねぷたまつり」、「八戸三社大祭」、「青森ねぶた祭」のそれぞれを、映像や照明を使って特徴を際立たせながらドラマチックに表現しています。

青森のお祭りに欠かせない祭りばやしと山車運行も、青森屋スタッフによって行われます。手振り鉦(がね)、笛、太鼓による演奏はもちろん、青森ねぶた祭で有名な「ラッセーラーラッセーラー」といった掛け声もあり、本物の祭さながらの活気あふれるショーを体験できます。

「青森ねぶた祭」の跳人と一緒に掛け声を掛けながら飛び跳ねてステージで踊れる時間もあり、祭の一体感を感じることができますよ。最後にはショーに登場した大きなねぶたの山車とともに記念撮影も。

ショーの時間は21時~、約60分。宿泊者限定で、料金は1名1,500円~です。公式サイトより開演30分前までの予約受付です。

「紅葉りんご馬車」で施設内の広大な公園を周遊

【青森屋】馬車 ※写真は夏に撮影

青森屋でのお楽しみは、施設の中だけではありません。敷地内の公園がとにかく広大で、散策するだけでも見どころがたっぷり! 大きな池を中心にした公園は、外周をぶらりと歩いてまわるだけでも30~40分ほどかかります。

おすすめは、その外周を馬車で周遊できる「紅葉りんご馬車」(2023年11月29日まで)。冬はストーブ馬車、夏は風鈴馬車など、季節ごとに装いが変わります。

秋の季節は、次第に紅葉していく公園内の木々を眺めながら、馬車で約20分ほどかけて公園を1周したあと、お土産にそのとき収穫期を迎えるりんごがもらえます。

大人1,650円、小学生1,320円、未就学児990円。9:00、9:30、10:00、10:30、11:00の5回開催で、各回8名まで。公式サイトにて3日前までの受付です。

公園内には、さきほどご紹介した「八幡馬ラウンジ」のほか、見晴らしのよい足湯や、青森の伝統工芸品を作る体験ができる「あおもり工房」、青森の伝統的なお料理を楽しめる古民家レストラン「南部曲屋(なんぶまがりや)」、ポニーがいる小屋など、滞在をより充実させるたくさんのポイントが。

筆者が訪れたのは夏だったので、虫とり好きの息子たちはセミやカブトムシを探し回るだけでも十分夢中になれたようです。今回は時間がなくて体験できませんでしたが、池のほとりで釣り体験ができる「魚っこ釣り」も楽しそうです。

冬はきっと足湯に入りたくなりますし、季節を変えてまた訪れたいと思えるような公園でした。

ねぶた祭りの時期ではなくとも祭りの雰囲気を感じられ、田舎らしい緑豊かな公園や人のぬくもり、青森の郷土料理や良質な温泉が楽しめる充実の温泉宿「青森屋」。観光地に行かずに1泊2日めいっぱい敷地内で遊んでも足りないくらい、青森の魅力がたっぷりと感じられるお宿でした。

いつ訪れても四季折々の青森ならではの体験ができる青森屋で、リフレッシュしてみませんか。

【施設詳細】
星野リゾート 青森屋

住所:青森県三沢市字古間木山56
料金:「あずまし」1泊2食付 2名1室利用時1名あたり 23,000円~(税込)※ビュッフェレストラン利用時
電話番号:050-3134-8094(星野リゾート予約センター)
アクセス:青い森鉄道三沢駅より徒歩約15分/JR八戸駅から車で約40分/三沢空港から車で約20分

※掲載されている情報は取材時点のものです。掲載後に内容が変更になる場合や、施設の休業日・営業時間・内容や実施の有無が変更になる場合もございます。
公式サイト等で最新の情報をご確認の上、お出かけください。

エディター&ライター。エンタメ誌などの編集を経て、出産を期にライターに。ミーハー精神は衰えないものの、育児に追われて大好きなテレビドラマのチェックもままならず、寝かしつけたあとにちょこちょこと読むLINE漫画で心を満たす日々。