「イ・ジョンソクさんは二つの顔を持つ俳優」監督が明かす映画『デシベル』撮影秘話（4/5）

韓国映画『デシベル』は、キム・レウォン、イ・ジョンソク、チャウヌらによる圧倒的なスケールのサウンドパニックアクション。元海軍副長と天才的爆弾魔が繰り広げる手に汗握る本作を手がけた、ファン・イノ監督に直撃インタビュー！

――本作に特別出演となる、海軍潜水艦ファン大尉役のイ・ミンギさんは、ファン・イノ監督の一作目の映画『恋は命がけ』からの連続出演です。やはりミンギさんへの信頼度は高く、欠かせない存在ですか。

イ・ミンギさんは、近所で一緒に仲良くお酒を飲む間柄なんです（微笑）。

『デシベル』を撮っている際、ミンギさんは別のドラマを撮っている最中だったんですが、出演をお願いしました。

そしてそのドラマが潜水艦のセットで撮影する『デシベル』とは真逆のラブストーリーだったので、彼の演技を見て驚きました。雰囲気も違えば、演技も違う。そんななかでも、彼は見事にやり遂げてくれました。

撮影の休み時間があったんですが、彼が潜水艦のセットの中から出てこないんです。見てみると、ほかの乗組員役の方たちとずっと一緒にいて、溶け込もうとしていました。その様子などを見てきて、ミンギさんというのは生まれつきの天性の俳優だと思いました。

彼はたくさんの魅力を持っているので、ミンギさんからこれから引き出すものもたくさんある、本当に大切な俳優です。

親しくしている俳優は、イ・ミンギさん以外、いないんですよね。なので、ミンギさんを通して、俳優さんのことについてもいろいろと聞かせてもらいました。

「この俳優はこういうことが好きだ」「こういうことをこの俳優は信じて演じている」といったお話をたくさん聞かせてもらったので、こちらもディレクションをする時に、すごく参考になりますし、役に立つんです。

そういったこともあって、ミンギさんは私にとって友達のようにいつも助けてくれる存在であり、先生のような存在でもあり、大切にしていて尊敬できる俳優です。