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Maydayのイメージカラーであるブルーのペンライトが会場に揺れる中、Maydayの歴代のアルバム・ジャケットを巡るオープニング映像が最新アルバムをとらえたところで、その収録曲『第二人生』からライブはスタート。
優しさ成分をたっぷり含んだまろやかなメロディ。バンドに4人のサポートメンバーを加えた編成で丁寧にそのメロディを引き立てていく極上のアンサンブルとたくさんのコーラス、そのすべてが曲のハイライトへと向かっていくドラマティックな展開。頭からスタジアムバンドの貫禄を見せつけられる。
スクリーンは中国語の歌詞と日本語訳の字幕を映し出す。2曲目にベスト盤収録曲『君は幸せじゃないのに』が始まると、ステージにいる彼らのアクトを観ながら字幕を追い、涙するファン続出。
“台湾のミスチル”と例えられるだけあって、彼らの歌は翻訳したものでもその一語一句が深くて、心に響く。オープニング8曲を通して、まずはMaydayの時代ごとの代表曲をメンバーの当時の懐かしい映像とともに振り返ることで、彼らは初心者ファンにも分かりやすくバンドの軌跡を伝えていった。
日本語はまだ勉強中という彼らだが、MCでは日本語トークも披露。寡黙なプレーヤー、石頭(ストーン)(g)はいきなり「じぇじぇじぇじぇじぇ」といって場内を笑わせ、爽やか笑顔の瑪莎(マサ)(b)は「僕は日本語全然ダメ」と照れ笑い。
ダイナミックなパフォーマンスで観客を魅了する怪獸(モンスター)(g)は「今度は日本武道館(=Maydayの憧れの場所)で会おうか」と流暢な日本語で観客を驚かせた。メガネ男子の冠佑(ミン)(ds)は「お元気ですか?」しか日本語が出てこず、堂々カンペを見ながら挨拶。
そして、ステージではカリスマ王子の阿信(アシン)(vo)は「お手洗いはどこですか?」と憶えたての日本語を披露するなど、和気あいあいとしたトークを繰り広げた。