洋菓子のようにおしゃれな『点来鮮美食坊』のマントウ。チョコレート味やミルク味を選ぶとコーヒーにもよく合う

台湾は関西に負けないくらいの粉もの天国だ。朝食にも、夕食にも、そしてスナックとしても手軽に食べられる台湾の粉ものグルメ。

これをマスターすれば、食べ歩きのコツをつかんだも同然! 前回に引き続き今回も台北で食べておきたい粉ものを5点ピックアップしてみた。

フォトギャラリー台湾粉もんの名店をじっくり写真で見る
  • 『劉家水煎包』の羽根付き肉まんは1つ15元とリーズナブル。小腹にちょうどいい値段とサイズ
  • アツアツの水煎包が仲良く肩を並べる『劉家水煎包』の鉄板。1つずつでも買えるのがうれしい
  • 『点来鮮美食坊』の人気フレーバーのひとつ、抹茶あずき。日本の小豆ほど甘くないので大きくてもひとりで食べられる
  • 常に行列ができている『劉家水煎包』だが、メニューがシンプルなので待ち時間は短い。「水煎」とは蒸し焼きのこと
  • 甘さ控えめな餡と小さなサイズが魅力の『劉家水煎包』のあんまん

水煎包(スエジェンバオ)

『劉家水煎包』の羽根付き肉まんは1つ15元とリーズナブル。小腹にちょうどいい値段とサイズ

日本でも餃子を焼くときは鉄板に生の状態の餃子で貼り付けて、焦げ目がついたら水を入れて蒸し焼きにする。台湾では肉まんも同じように蒸し焼きにして、底にパリパリの羽根を付ける。これが水煎包だ。

台湾大学や師範大学など名門校の集まる学生街、公館エリアに行列の途絶えない羽付き肉まん専門店『劉家水煎包』がある。小さな肉まんが1つ15元から買える。

甘さ控えめな餡と小さなサイズが魅力の『劉家水煎包』のあんまん

皮は甘みがあって歯ごたえ抜群。底はパリパリ、中には新鮮な肉とたっぷりの肉汁が詰まっている。

この店では肉まんや、ニラまん、キャベツまんのなど野菜まんに加えてあんまんも人気。とろりとしたあんこの素朴な甘さがなんとも言えない。

劉家水煎包(リョウジャースエジェンバオ)
台北市汀州路三段189號 TEL:02-2362-7826
6:00~22:00 無休

饅頭(マントウ)

『点来鮮美食坊』の人気フレーバーのひとつ、抹茶あずき。日本の小豆ほど甘くないので大きくてもひとりで食べられる

台湾でもっともシンプルな粉ものと言えば饅頭(マントウ)ではないだろうか。肉まんの白い皮の部分だけの具のない丸いかたまり。粉に砂糖と塩を加えて膨らましただけの食べものなのに、なんとも優しく奥深い味がする。

甘さは控えめなので、どんな食べものにもよく合う。ふかふかのマントウと豆乳1杯だけで立派な台湾式朝ごはんだ。

さらにタマゴとハムをは挟んだり、豚の角煮と野菜を挟んだりと、アレンジ次第で何倍にも美味しくなる。

そんなマントウに自己流のアレンジを加えたマントウ専門カフェが公館にある。『点来鮮美食坊(鮮奶饅頭専売店)』はカフェと呼ばれているだけあって、落ち着いた雰囲気の喫茶店でコーヒーも本格派。

ここではチョコレートマントウ、抹茶あずきマントウ、レモンヨーグルトマントウ、ピーナッツマントウなど、実にさまざまなフレーバーのマントウが味わえる。人気の味は予約が必要なほど。台北でおしゃれなマントウ体験はいかがだろうか。

点来鮮美食坊(デェンライシェンメイシーファン)台北市羅斯福路四段24巷10號 TEL:02-2368-9277
火~日10:30~22:30 月14:00~22:30 無休

湯圓(タンユェン)

白玉団子によく似た湯圓は温かい甘酒のスープでいただくと美味。老舗『政江號』の湯圓はファンが多い

湯圓は白玉団子によく似た食べものだが、台湾では甘いスイーツ風にも、塩味のスープ風にもなる湯圓。毎年冬至に食べるものとして知られている。

うるち米やもち米の粉でできていて、スイーツの場合は中にゴマ餡や小豆餡、ピーナッツ餡などが入っている。

これをさらに酒釀と呼ばれる甘酒スープのようなものに入れていただく。卵を混ぜるとさらにコクとボリュームが増して美味。台湾の伝統スイーツだ。

甘さ控えめなのでヘルシーな間食にも。

永康街の近くにある『政江號』は湯圓の有名店。冬は温かいスープで、夏はかき氷のトッピングとしてもいただける。

この店は台湾かき氷やシェイクなどの伝統スイーツのほかに、麺などの軽食もあり、学生や常連客で昼時から午後にかけて賑わっている。

政江號(ジェンジャンハオ)
台北市金山南路二段109號 TEL:02−2395-2109
11:00~20:00 日曜休