幼児期の子どもを買い物に連れて行くと、お菓子やおもちゃを欲しがってゴネる。
中には、大声で地べた泣きなんてことも。
温かい気持ちで見てくれている人もいるのだけど、迷惑をかけているのは事実。
お母さんとしては、きっと穴があったら入りたい心境でしょう。
と言っても、周りに穴などないから、とりあえず大声で「ダメでしょ!」と怒鳴ってみる。
すると、ますます大泣きする。
仕方ないから、「もう知りません!」と怒って、子どもをその場に放っておいてよそへ行く。
そうしたら追いかけてきて泣き止むかと思ったら、ますます大泣きしている。
いつまでもよその子のふりをしているわけにもいきませんよね。さてさて、こんな困った状態、いったいどうしたらいいでしょう。
『モンテッソーリ教育で伸びる子を育てる』の著者で、日本・欧米いいとこどり育児を提唱する平川裕貴が、お話しします。
事前に予防策を講じておきましょう
できれば、こういう事態が起こらない方がいいですよね。そのために予防策を講じておきましょう。
たとえば、買い物リストを子どもと一緒に作って、「今日買うのはこれだけ!」と最初に話しておきましょう。
事情が許せば、子どもにもそのリストに書いたものを探させ、カゴに入れさせるといいでしょう。
そうすると、子どももお母さんのお手伝いをしている気になりますし、退屈しません。
ただし、その場合は、周りの迷惑にならないように気をつけ、子どもに触らせてもいい商品だけにして、探すために走ったりしてはいけないことなどを注意してくださいね。
それができない時も、スーパーやショッピングモールに入る前に、「今日は何も買わないよ。お約束ね」と釘をさしておきましょう。
また、ただお母さんについて歩くだけでは退屈して、ぐずりだしたりしますから、幼稚園児くらいなら、たとえば、すれ違うお客さんで子どもが何人いるかとか、赤い服を着ている人が何人いるかなどの、ちょっとしたゲームを考えるのもいいでしょう。