齋藤学も、攻撃に変化をもたらすタレント

 

過去にもこうした状況に直面した日本は、ダブルボランチの遠藤保仁と長谷部誠のミドルシュートをきっかけに、局面を打開しようとした。

W杯でも同様の手段は有効な手立てとなるが、ここに大久保が加わると相手守備陣への脅威度がさらに増す。彼は射程距離の広い右足ミドルを装備し、そのうえでコンビネーションによる崩しも得意だからだ。

23人のなかで代表での実績がもっとも少ない齋藤学も、攻撃に変化をもたらすタレントだ。あのリオネル・メッシ(アルゼンチン)も例えられる高速ドリブルは、狭いスペースをも切り裂く破壊力を持つ。ドリブル突破なら香川や柿谷も得意だが、彼らとは違う個性を加えることで相手守備陣を混乱させることができるはずだ。

もちろん、ブラジルで注目されるのは大久保と齋藤といった攻撃の“ジョーカー”だけではない。チームを牽引してきたメインキャストも、4年に一度の決戦へ向けて牙を磨いている。

とりわけ、直近のシーズンに15ゴールをあげた岡崎の好調ぶりは頼もしい。

欧州主要リーグにおける日本人最多得点を更新した27歳は、心身ともに充実した状態でブラジルへ乗り込むに違いない。

守備陣ではGK川島永嗣は、吉田麻也、今野泰幸の両センターバックが勝利の可能性を高める。ボールを保持して主導権を握っていく日本のサッカーは、両サイドバックの内田と長友、ダブルパンチの遠藤と長谷部も、攻撃に積極的に関わることを前提とする。日本らしいサッカーを見せるためには、守備のセンターラインを形成する3人の高い危機察知能力が必要不可欠なのである。

W杯ではチームの総力が問われる。 勝ち上がるごとに選手は疲労と向き合い、累積警告による出場停止やケガのリスクも高まっていく。レギュラーの11人だけで、乗り切ることはできない。チーム全員の力が必要だ。

ザッケローニ監督が選んだ23人は、どのような相手にも、どのような状況でも日本らしいサッカーを実現できる選手たちだ。23人の団結によって生まれる戦術的柔軟性が、彼らの突き進むべき道を明るく照らしている。

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