W杯前最後の日本代表選手による国内での試合「キリンチャレンジカップ2014」が5月27日に開催。なんとこの日、通常一般人は入ることができないピッチに「センターサークルベアラー」代表として、自分が旗を持って立てるかもしれない! 記事ではその希少価値と募集要項を紹介するとともに、今回の大会の見どころに迫る。
「キリンチャレンジカップ2014 」の注目ポイントはずばりFW陣
ワールドカップ開幕を2週間後に控えた2014年5月27日、埼玉スタジアム2002は特別な雰囲気に包まれる。決戦の地・ブラジルに旅立つ前、日本代表が国内最後のテストマッチに臨むからだ。
「キリンチャレンジカップ2014」で迎え撃つのは、欧州のキプロス。ザッケローニ監督が、グループリーグ2戦目で対戦する仮想・ギリシャと位置づける相手だ。3月時点のFIFAランキングは122位と格下だが、日本代表にとって燃える理由がある。W杯に向けた壮行試合であり、超満員のサポーターの前で勝利し、勢いづけてブラジルに乗り込みたいところだ。
この試合の注目ポイントは、ずばりFW陣。ザックジャパンにとって、ワントップはレギュラーが決まっていないポジションだ。加えて役割柄、ストライカーは勢いを求められる。安定感が重要なMFやDFに対し、FWに不可欠なのは爆発力だ。本番に向けてピークを合わせてきたストライカーこそ、前回大会のベスト16以上の成績を目指すザックジャパンにとって、キーマンとなる。
ワントップの筆頭候補は、セレッソ大阪の柿谷曜一朗。圧倒的なテクニックと裏への飛び出しを誇り、中盤の本田圭佑(ミラン)、香川真司(マンチェスター・ユナイテッド)とのコンビネーションで破壊力は倍増する。大迫勇也も負けていない。2014年1月にドイツ2部の1860ミュンヘンに移籍し、屈強な大男たちを相手に腕を磨いている。たくましさを増した大迫は、ザックジャパンにとって頼もしい存在だ。
Jリーグでゴールを量産する豊田陽平(サガン鳥栖)も虎視眈々とその座を狙う。空中戦、ポストプレーを持ち味とする豊田にとって、キプロスは自身をアピールするのに格好の相手だ。オランダリーグでプレーする長身FWハーフナー・マイク(フィテッセ)、ジュビロ磐田の前田遼一もチャンスを窺っている。大久保嘉人(フロンターレ川崎)、佐藤寿人(サンフレッチェ広島)の招集はあるのだろうか。