写真:アフロスポーツ

ワールドカップイヤーということもあり注目を集めている今シーズンのJリーグは、開幕から早くも1カ月が経とうとしている。J1は第4節を終えて全チームに黒星が付き、今シーズンも優勝争いは混沌とした気配が漂っている。

 

J1優勝予想アンケート

株式会社ビデオリサーチが開幕前に実施した調査によると、今シーズンのJ1優勝予想の1位は横浜F・マリノスで、調査対象者全体の17.2%にも上った。昨シーズンは最終節でサンフレッチェ広島に逆転優勝を許して2位に終わった横浜FMだが、シーズンを通しての安定した戦いぶりと、中村俊輔、中澤佑二らベテランがチームを牽引する姿には胸を打つものがあり、今シーズンこそ優勝を達成するというシナリオを思い描いた人も少なくないのだろう。

2位は14.6%で浦和レッズ、3位は9.5%で鹿島アントラーズ、4位はサンフレッチェ広島で8.2%という結果が出ている。

興味深いのは、調査対象者をサッカー経験者に絞ると、上記した順位に大きな変動が見られるということだ。サッカー経験者による調査では、1位は浦和(16.0%)、2位はセレッソ大阪(14.0%)、3位は鹿島(13.0%)、4位は広島(9.0%)で、5位に横浜FMと柏レイソル(ともに9.0%)となる。

柿谷曜一朗や山口蛍ら日本代表に名を連ねる若手選手の人気沸騰により「セレ女」という新たなるワードまで生みだしたC大阪は、全体調査では5位以内にも入っていないにもかかわらず、サッカー経験者による調査では、連覇した広島や昨季2位の横浜FMを抑えて2位にランクインしている。これは人気や話題が先行しているのではなく、サッカー経験者ほど、C大阪の実力を認知していると見ることができる。