ヤオコーの焼き芋の美味しい食べ方
私のまわりには焼き芋フリークの女性が多く、そもそもヤオコー石焼き芋は、モデルをしている友達から強くすすめられたものだ。彼女が言う。
「甘いものがほしいときはヤオコーの焼き芋を食べるの。そのままでもいけるけど、冷やすともっと美味しい。私は皮ごと食べちゃうよ」
サツマイモは美容と健康に敏感な人向きの食べ物だ。ビタミンA、Cをはじめ、E、B1、B2、B6。食物繊維、カリウム、ヤラピン、葉酸、カルシウム、マグネシウム、鉄などを含み、栄養価が高いため、赤ちゃんやシニア向けの食事にもよく用いられる。
なかでも紅天使は繊維が細かいので、ミルクなどでのばしてペースト状にしやすい。赤ちゃんの離乳食にもなるし、食欲不振のシニアでも摂取しやすい。
私の母は86歳で要介護なのだが、2023年の夏、圧迫骨折で入院後、食欲をなくし、7キロも痩せてしまった。
退院後もしばらく食欲は戻らなかったが、紅天使だけは積極的に食べてくれた。ポタージュにしたり、スイートポテトにしたり。もちろん、そのままでも。おかげで体力を回復。やがて元気を取り戻すことができたので、紅天使には心から感謝している。
サツマイモに豊富に含まれているビタミンAは、肌乾燥や荒れを防ぎ、美肌づくりに欠かせない。
また、ビタミンCはコラーゲンを作るのに役立ち、肌のハリやツヤを保つ。ビタミンB6はタンパク質の代謝を促すので、筋トレをしている人にもおすすめだ。ボディビルダーの間ではサツマイモがちょっとしたブームだそうだ。
そして、食物繊維は便秘を解消し、腸内環境を整え、老廃物も輩出してくれる。カリウムは筋肉の働きをサポートしたり、体内のナトリウムを排出してむくみを防いだり、血圧を下げる効果がある。
ヤラピンというキク科植物に含まれる栄養素がある。サツマイモを輪切りにして、しばらく置くと、皮に近い部分からにじみ出てくる乳白色の液体がそれだ。整腸作用、胃の粘膜保護、腸の蠕動運動を促進するなどの効果がある。
モデルの彼女は皮ごと食べることでヤラピンをしっかり摂取し、それが美肌につながっている模様。美人はサツマイモが作るのだ。
冷やしても美味しい
モデルの彼女の言葉で聞き逃せないのは、「冷やすともっと美味しい」だ。
焼き芋のねっとり感と甘味の正体は、β-アミラーゼという酵素がサツマイモのでんぷんを分解し、麦芽糖に変わることで蜜のように甘くなる。
でんぷんは食後血糖値GI(血糖値の上昇を示す指標)を上げやすいが、冷やすことででんぷんの一部がレジスタントスターチ難消化性物質に変わり、糖質として吸収されにくくなり、食物繊維と同様に血糖値の急上昇を抑えてくれるという。
近年、GI値をチェックして健康を維持している人が多い。私は大食漢で、遺伝性の糖尿病予備軍なので血糖値の急上昇には敏感だ。これからは芋を冷やすことを忘れないようにしたい。