青天の霹靂

好きな男友達とカラダだけの関係になって2ヶ月、ふたりの間では確かに今までより会話が増え、LINEや電話で話すことが多くなっていたと葉月さんは振り返ります。

「自分たちの関係について彼からは絶対に触れてこないんですけど、会っていたときの話題を『そういえば』って電話で持ち出したりして、何ていうか、受け入れてもらえているのかなと思っていました」

男性のどんな話も、男性がどんな状態のときも、葉月さんは拒絶せず受け止めて、「自分が誰よりもあなたを理解している」とアピールしていました。

「でも、正直に言えばいつまでこうしているのかなって、連絡のない週末なんかはふと不安になって。

誰と過ごしているのだろうって気になっても聞けないし、落ち着かないときも多かったですね……」

それでも、ふたりの関係はうまくいっていると、葉月さんは思っていました。

そんなある日、男性から送られてきたLINEのメッセージにあったのは、

「彼女ができそう」

という言葉。

それを目にしたとき、葉月さんはショックで体が固まったといいます。

「まさに青天の霹靂って感じで、何で、どうしてって、心臓がバクバクしていましたね」

男性にそんな素振りはまったくなく、そのメッセージが届く一週間前にもホテルに行っており、葉月さんは初めて「裏切られた」という怒りが湧いたそうです。

「すぐ電話したのですが、彼は出ませんでした。

それで、LINEで『信じられない』って送ってしまって……」

数時間後に既読が付き、男性からの返信には

「俺たち、別に付き合っているわけじゃなかったでしょ」

という、さらにつらい言葉が書かれていました。