『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』 ©Marvel Studios 2018

2009年8月にディズニー傘下となったマーベル。

従来のディズニーの印象にはないSFヒーロー映画シリーズにもかかわらず、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)にドハマりするディズニーファンが、後を絶ちません。

なぜ?

「スター・ウォーズ」シリーズすら越えるMCU10年間の集大成、全世界待望の『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』公開(2018年4月27日)を機に、大特集。

根拠のないアメコミ不信が消えてなくなる

「ウレぴあ総研 ディズニー特集」ディレクターである私が、MCU作品を見始めたのは、味気ない話ですが、業務上の必要性からです。

ディズニーコンテンツの一つであるのだから、知らないままでいるわけにはいかない。

1作目『アイアンマン』を見始めたときは、アメコミ原作への漠然とした不信感もあって、まあどんなもんかね、という程度の期待感だったのは事実です。

ただ、作品ごとに好き嫌いはあったにせよ、観ることに苦痛はなく、フェーズ1の初期作品を、公開順に、『インクレディブル・ハルク』『アイアンマン2』『マイティ・ソー』『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』と鑑賞。

MCUにハマったと言えるのは、『アベンジャーズ』でクロスオーバーしたときです。

ひとことで言うと、こんな映画が観たかった、という世界のすべてがありました。

ディズニーとMCUの魅力の一面は同質

ディズニーがこれほど多くのファンやマニアを抱えている理由

情報や娯楽が溢れすぎ、その1%すらも消費できない現代において、私たちは、未知の娯楽に飢えてはいません。

あまりに広大な海の中で、お気に入りを見つけるのすら、たいへんな手間です。

人々は、手っ取り早く、自分が熱中できる、クオリティの高い娯楽を見つけ、浸りたいと思っています。

その浸る世界は、広大で、深いほどいい。

いちど浸ってしまえば、長い時間、熱中し続けられるからです。

歴史の評価に耐えてきたディズニーが、世界中に多くのファンやマニアを抱え、ほとんど誰もが一目置くほどのブランドとして認知されているのには、このような背景があります。

「この世界に浸っておけば、間違いない」確信

私も例外なく、「優れたエンターテイメントに出会うのなら、ディズニーが手っ取り早そうだ」との思いで、ディズニーに注目を向けていった過去があります。

MCUにハマったと実感したとき、同じように感じました。

この世界に浸っておけば、間違いない。ずっと楽しみ続けられる、と。

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