3.子ども関連の行事には二人で参加

最後に紹介するのは、パパの育児参加度を高めつつ、夫婦の時間を捻出するアイデアです。

子どもが成長すれば、友達同士で遊びに行くことも増えるでしょうが、小さな子どものパパママは、子どもを誰かに預けない限り、完全に夫婦だけでいられる時間はほぼありません。

仕事がお休みの日は、もれなく子どもがいっしょ。夫婦だけの時間を作ろうと思ったら、実は、チャンスは、子どもが幼稚園や学校に行っている平日しかないのです。

とはいえ、平日にわざわざ休んでデートするのは気が引けますよね。

そこで提案したいのが、幼稚園の保護者面談、子ども関連の役所での用事、保カツの一貫で保育園見学に行くときなど、ママ一人で出向くことが多い行事に、あえて夫婦で参加すること。

子どもを保育園に預けている共働きのCさん夫婦は、夫が保護者面談に「ぜひ参加したい」と言い出したことがきっかけで、園の行事には、夫婦揃って参加するようになったそう。

そんなにたっぷり時間があるわけではありませんが、園までの道のりを二人で歩いたり、帰りに二人で軽くお茶したりするだけで、気分も変わるし、ついでに普段話せないことを相談できるといます。

パパも、面談で先生から直接子どもの様子を聞くことができて、子どもへの理解が深まり、有意義な機会と感じているようです。

まとめ

以上、夫婦のコミュニケーションの時間を増やす3つの工夫を紹介しました。

このほか、金曜の夜に夜ふかしして大人の時間を過ごす夫婦や、朝、少し早起きして、二人でゆっくり朝食をとる夫婦もいるようです。

ちなみに、パパの側にも意見を聞いてみたところ、「夫婦の時間が少ないことは気になっているけれど、家では妻がいつも機嫌が悪いから、改善したくても言い出しにくい」という声が出ました。

その人のタイプにもよりますが、夫から妻に働きかけるのは、タイミング的にもムード的にも難しい面があるかもしれません。

家事や子どもの世話に追い立てられていると、ママはどうしてもイライラしがち。気持ちをリセットして、穏やかに夫と向き合うためにも、夫婦だけの時間をつくる「一工夫」が必要なのではないでしょうか。

夫がシャイなタイプなら、妻の側から積極的に誘導や提案をできるといいですね。

京都在住ライター。私大文学部を卒業し、会社勤めを経てフリーライターに。東京都内で活動した後に、京都市左京区に引っ越し出産。その後は京都で子育てをしながらライター業を続ける。インタビュー・取材記事をはじめ、カルチャー、ヘルスケア、生活などのジャンルで幅広く執筆。