店主の予想は★3.5。
堂々の評価予想をした店主の姿に、多岐に展開する同店を引っ張っているだけある力強さを感じる。
いざ、発表!!
結果は一歩及ばず★3つという結果に。
~マーコの本気コンサルチェック~
1.スープがクリーミー過ぎるため、中毒性を付ける上で一番重要なしょう油のとんがり感が弱い。もっとしょう油感のあるタレに改良すべし。
2.食券機のボタン数(メニュー数)を多く使い過ぎてグチャグチャ感が出てしまっているため、新規客にとっては非常に選びにくい食券機となっている。客単価に繋がることなので改善すべし。
実はこの日、もう一杯用意されたつけ麺がある。「魂心つけ麺」の新バージョンだ。
現在新メニューを思索している最中だそうで、「マーコ氏にアドバイスをもらいたい」と試作品を用意していたのだ!
快く引き受けたマーコ氏。一瞬で家系マイスターの目つきへと変わり、厳しくチェック。
マーコ氏のアドバイスを参考に、更なる改良を加えたという新バージョンは6月上旬に「家系つけ麺」と入れ替えで提供を開始するそうなので、興味のある方はぜひ実食してみてほしい。
~マーコ&チバコロの総評~
マーコ氏:壱系らしいクリーミー系スープだが、クリーミー感の主張が強すぎる半面しょう油感が弱すぎるので、もっとしょう油感がほしいところだ。
また、つけ麺に関してはありきたりのとんこつ魚介系だが、一般消費者の需要には充分応えられるつけ麺であり、あえて安全パイを選択してくるところが作り手の商売センスを感じ取れる。
チバコロ:クリーミーなスープは修行元の名残をほどよく残しており、オリジナル性の中にも安定感は感じられる。
ラーメン、つけ麺ともに味わいやすい口当たり。
招き猫の見守る店舗でまさかの事態がまた起こる!?
最後に訪れたのは、相鉄線鶴ヶ峰駅前の商店街に軒を連ねる「味山河」。
家系ラーメン店では珍しい女性店主の岡野ちか子さんは、主婦からの一念発起で同店を立ち上げた敏腕店主。知人の紹介で横須賀の「平松屋」(現在閉店)へ弟子入りし、この場所で支店を経営しながら修行を積んだそう。
修行を始めて1年後、自分たちの味を提供したいとの思いから一緒に働いていた仲間とともに独立を決意。数多くのラーメン店で修行経験のあるスタッフを筆頭にオリジナルの味を突き詰め、2011(平成23)年に同店をオープンさせた。
主婦の目線とチームワークで完成したラーメンに使われているしょう油とチー油は、完全オリジナル。麺もスープに合わせて一新し「宝産業(たからさんぎょう)」の中太ストレートを使用している。
「ここの麺はソフトな触感が特徴なんですよ」とマーコ氏。
岩のりの磯風味が食欲をそそる「つけ麺(850円)」。
魚介系とんこつのつけ麺も、スタッフ皆で実食を繰り返しながら、相談して創り上げたそう。
家系の枠に囚われることなく、美味しさだけを追求した味に下る評価はいかに!?