開催3日間合計で62組134名が出場し、約15時間かけて125曲(+各日アンコール)のアニソンを歌い、3日間で約8万1000人を動員した……これが昨年・2013年の『Animelo Summer Live』の公式記録だ。
この圧倒的な数字を目にしても分かるとおり、アニサマはアニソンのフェスというカテゴリでは言うまでもなく世界最大で、動員に上限がある屋内型フェスとしても、最大級の規模を誇っている。アニサマは長い歴史の中で築き上げたスタイルを確立し、それはアニソンシーンの中でも最大級の存在感となっている。
未知のすばらしい楽曲の存在に気付かされる場
アニサマの存在感が影響している点として、まずはファンにとっての接触機会の増加が挙げられる。
これはアニサマに限らずフェス全般に言えることだが、フェスという大勢が出演するライブに来ることで、多くの楽曲に触れることで新しい楽曲やアーティストと出会うきっかけになるというものだ。
アニソンというカテゴリで考えても、毎クール膨大な数の新曲が発表されるし、アーティストの人気曲や、レジェントによるアニソン界の定番と言われる曲まで多彩なセットリストが組まれている。
アニサマの場合、舞台転換が非常にスムーズで、開演から休憩時間、そして終演までノンストップで展開するため、他のフェスに比べて音楽に接する時間が長い。アニソンを知っているようでも、まだまだ未知のすばらしい楽曲の存在に気付かされるのが、アニサマという場ではないだろうか。
それらが大きなステージでバンド生演奏や演出も加わり、ハイパフォーマンスで披露される。未知の曲と出会うチャンスとして最高の舞台だといえる。
加えて、近年のラインナップを見るとまだキャリアの若いアーティストがチャレンジする場としてもアニサマは機能している。
というのも、多種多彩な大勢のファンが来場するこの規模のフェスでありながら、アニサマのファンはアーティストやパフォーマンスに対してとても温かいことで知られている。つまり大舞台という緊張感を経験しつつも、ファンの存在を存分に感じられる場でもあり、大きく次に繋がるステージなのだ。