「好み」の変化

「20代の頃は、付き合う女性はやっぱり顔とかスタイルにこだわっていて、『人に紹介しても恥ずかしくない人』と思っていました。でも、30を過ぎてからは見た目が好みでも話が合わなかったらデートも楽しくなくて、それを我慢して付き合うエネルギーがなくなったというか、中身の相性の良さを考えるようになりましたね。

結婚して幸せそうな友達を見ても、奥さんとは気が合うのがよくわかります。でも、この中身の相性の良い人ほど見つけるのは難しくて、もっと若いうちに気が付けばよかったなと今は思いますね……」(34歳/ウェブデザイナー)

「31歳のとき、好みじゃない女性に告白されて付き合ったらすごく楽しくて、好みは結局思い込みなのだなと思ったことがあります。そのときは自分が振られてしまって、それからその女性以上の人に出会えていません。友達に話したら『それが相性だよ』と言われて、納得しました。

仕事が忙しくて新しい出会いを探す余裕などないのですが、付き合う人を選り好みするようなことはもうしないと思います。ただ、相性の良さを知るまでどれくらいかかるのか、ですよね……」(37歳/公務員)

自分はどんな人が好きなのか、「好み」は年をとれば変化することは、男女関係なくあるのではと感じます。

30代以降の男女でよく耳にするのは「内面の相性の良さにこだわる」ことで、恋愛に昔のようなエネルギーを割くのが難しくなるほど、無理なく付き合える人を望むのですね。

その相性がどうなのかを知るには時間がかかると理解している人は、目先の好みで交際を決めるのではなく、向き合ってみる勇気も持っているといえます。

恋愛に慎重になる一方で、30代半ばの今から恋愛を始めるのは大変なのが現実。

自分と同じ価値観の人を見つける難しさは、30代からのほうが実感するといえます。