そもそも「恋愛できるのか」という不安
「女性を見る目がどうこうの前に、今の自分に恋愛ができるのかって不安があります。30代になってから一気に出会いが減って仕事ばかりになって、恋愛の感覚を忘れてしまうのが怖いけど、でも実際誰とも付き合えなかったら『ずっとこのままなのでは』と思ってしまう。いざ誰かと出会えても、若い頃のように向き合えるのか……」(38歳/セールス)
「SNSでもよく見かけるのですが、恋愛を『選ばれるかどうか』で考える人が多い気がして、そうなると30も半ばの自分なんて魅力がなくて、『選んでも気に入ってもらえない』のかなと思うことがあります。女性の恋愛の対象にそもそもならないというか。選ぶって言い方は好きじゃないけど、恋愛って相手がいてこそじゃないですか。この自分で恋愛できるのかどうか、人を好きになること自体も不安になりますね」(35歳/営業)
「恋愛は相手がいてこそ」。この実感を持つ人からは、ミドサーの自分で恋愛ができるのか、という不安が聞かれました。
女性の独身者も珍しくない現代とはいえ、「男を見る目の厳しさ」「ステータスが前に出る恋愛の強さ」を肌で感じるほどに、今の自分について自信を失うのですね。
一方で、ではその自分をどう変えればいいのか、についても悩む声は続き、「女性に好かれるための努力がわからない」のが男性の本音にはあります。
関係は相手ありきだからこそ、自分に対する引け目や恋愛そのものの意味について悩む人が多くなるのも、ミドサーならではかもしれません。
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今回、お話を聞かせていただいた男性たちは、女性の在り方ではなく自分自身の状態について悩んでいるのが印象的でした。
現実についてより客観的に見る目を持っているからこそ、「恋愛市場での自分の価値」に心が怯んでしまうのは、女性も同じではと感じます。
それでも、人を好きになることを諦めない心がどんなときも大切で、相手と自分を慈しめる恋愛を重視する力が、大きな魅力になるのではないでしょうか。
























